研究課題/領域番号 |
07509001
|
研究種目 |
基盤研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
広領域
|
研究機関 | 国立特殊教育総合研究所 |
研究代表者 |
渥美 義賢 独立行政法人国立特殊教育総合研究所, 情緒障害教育研究部, 部長 (90143552)
|
研究分担者 |
市川 宏伸 東京都精神医学綜合研究所, 研究員
原 仁 独立行政法人国立特殊教育総合研究所, 病弱教育研究部, 部長 (40120034)
西 保國 独立行政法人国立特殊教育総合研究所, 綜合企画調整官 (40290887)
山本 悦治 日立製作所, 中央研究所, 主任研究員
小泉 英明 日立製作所, 中央研究所, 主管研究員
中根 晃 東京都精神医学総合研究所, 研究員
柴山 盛生 国立特殊教育総合研究所, 総合企画調整官 (70170909)
|
研究期間 (年度) |
1995 – 1997
|
研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
|
配分額 *注記 |
40,200千円 (直接経費: 40,200千円)
1997年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
1996年度: 15,000千円 (直接経費: 15,000千円)
1995年度: 21,800千円 (直接経費: 21,800千円)
|
キーワード | 障害児教育 / fMRI / NIRS / 脳波 / 脳機能 / 心身障害児 / functional MRI / 近赤外分光法 |
研究概要 |
近年、障害児の多くに何らかの脳機能障害がみられている中で、個々の子どもの特性に合わせた教育が求められていることに対応するには、個々の障害児の脳機能を正確にかつ客観的に知ることが望ましい。脳機能の計測方法は、最近に到って著しい進歩を始めており、臨床応用に向けて様々な計測機器の開発が進められている。そこで、本研究では、障害児教育に有用で使いやすい脳機能検査システムを開発し、障害児教育の充実と発展に寄与することを目的として行われた。すなわち、可塑性に富む子どもの脳機能は、正確な情報に基づく適切な療育や教育により、大きな発達を遂げる可能性を秘めていると考えられるため、脳機能を高精度に計測し、それを基にした指導を行うとともに、随時指導が脳機能に及ぼす効果についても計測して、常に適切な指導方法・内容にしていくことができるために使えるようなシステムの開発を目指した。 このために、3つの方法を選択した。1つは、従来からの蓄積が豊富な脳波であり、次に、空間分解能と時間分解能が高いfMRIであり、さらに、装置や操作が比較的簡便で時間分解能が高い近赤外線分光法である。これら3つの方法のそれぞれについて障害児の脳機能を計測できるように機器の改良と開発を進めると同時に、これらを有機的に組み合わせて高精度の計測が行いうるようにシステムとして構築する開発も行った。その結果、これら3つの方法のどの組み合わせでも同時記録が可能となり、認知過程の検査に欠かせない視覚刺激装置や聴覚刺激装置を開発した。脳機能計測の結果を分かり易く画像化して表示し、誰でも直感的に理解しやすいシステムとなるような開発も行った。試験的な計測において、視覚野や運動野の活性化、および刺激の違いや意識水準の違いによる差を明らかにすることができた。
|