研究概要 |
1.古地磁気強度決定実験のための新しい測定系の製作 研究代表者らが以前に発表した(Kono et al.,J.Geomag. Geoelectr.,43,429,1991)にもとづき新しい測定系を設計製作した.製作は(株)夏原技研に依頼した.装置は(1)電気炉および温度制御装置.(2)試料回転・平行移動部,(3)フラックスゲートセンサー,アンプ,(4)位置・回転検出部,(5)磁場印加コイル,(6)3層磁気シールド,(7)制御用コンピュータからなる. 2.上記測定系のためのソフトウェア開発 この測定系は全てをパソコンで制御する.このため,(1)モータによる回転と角度検出,(2)モータによる平行移動と位置検出,(3)フラックスゲートセンサーからの信号検出と増幅,(4)信号のFTT処理と磁化要素(I,D,M)への変換のプログラムコード,(5)温度検出と電気炉制御,(6)磁場コントロール,(7)測定結果解析,などのためのソフトウェアを作成した. 3.古地磁気強度測定実験 作成された測定器とソフトウェアを用い、熱消磁やテリエ法実験などをアイスランドの玄武岩試料で開始した。得られたデータの解析を現在進めている。
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