研究課題/領域番号 |
07555015
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 試験 |
研究分野 |
応用光学・量子光工学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
佐々木 孝友 大阪大学, 工学部, 教授 (50029237)
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研究分担者 |
岡本 吉章 岡本光学加工所, 専務取締役研究者
森 勇介 大阪大学, 工学部, 助手 (90252618)
吉田 国雄 大阪工業大学, 工学部, 教授 (70029338)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
10,400千円 (直接経費: 10,400千円)
1996年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1995年度: 8,300千円 (直接経費: 8,300千円)
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キーワード | 波長可変 / 紫外レーザー / 全固体 / LBO / 内部共振器 / 波長・変換 / 波長変換 / 紫外レーザー光 / 全固体化 / CsLiB_6O_<10> / LiB_3O_5 / 第二高調波発生 / チタンサファイアレーザー |
研究概要 |
連続Ti : Sapphireレーザーと非線形光学結晶LBOを用い、高効率内部共振型第二高調波発生による全固体紫外波長可変レーザーを実現した。LBO結晶の温度チューニングにより波長5nm程度チューニングすることができ、最大370mWで最大変換効率70%以上の高効率で紫外光が得られた。 レーザー共振器は平面ミラー2枚、曲率半径100mmのコンケ-ブミラー3枚の合計5枚で構成されている。波長変換結晶LBOのカット角度は31.7度(Type-1 SHG at 800 nm, room temperature)で、長さは8mm、その両面は基本波と二倍波に対し共に無反射膜を蒸着し、片面の反射率はR<0.5%であった。波長をチューニングするために、LBOの温度を室温から150℃まで変化させた。 異なる励起パワーで紫外光の出力パワーを測定したところ、1Wの基本波出力に対して最大370mWの紫外光が得られた(波長398nm、結晶温度60℃)。二倍波の出力ミラーの二倍波透過率50%を考えると変換された紫外光は約740mWとなった。このときの変換効率は74%であった。これは連続Ti : Sapphireレーザーの二倍波発生に関する最高値であった。 異なる基本波パワーレベルに対する二倍波の出力安定性を測定したところ、基本波パワーレベルが比較的低い場合、よい長時間出力安定性を示しているが、比較的大きいノイズも観測された。これは、基本波のマルチモード間のパワーカップリングによるものと考えている。しかし、基本波パワーレベルが1Wの場合、二倍波の高出力レベルは数分間しか保たなくて、急に低いレベルまで下がってしまうことが分かった。この場合、ミラーの再調整により再び高出力レベルが得られることが確認された。
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