研究課題/領域番号 |
07555139
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 試験 |
研究分野 |
構造工学・地震工学
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研究機関 | 室蘭工業大学 |
研究代表者 |
松岡 健一 室蘭工業大学, 工学部, 教授 (10003170)
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研究分担者 |
今野 久志 開発局, 開発土木研究所, 研究員
佐藤 昌志 開発局, 開発土木研究所, 室長
三上 浩 三井建設(株), 技術研究所, 主任研究員
岸 徳光 室蘭工業大学, 工学部, 助教授 (30153076)
森 哲哉 ドーピー建設工業(株), 技術部長
西 弘明 開発局開発土木研究所, 研究員
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
5,600千円 (直接経費: 5,600千円)
1996年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1995年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
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キーワード | 落石覆工 / 衝撃実験 / 緩衝システム / 三層緩衝構造 / 衝撃応答解析 / 耐衝撃安全性 / three-layred absorbing system / four-layred absorbing system |
研究概要 |
従来落石覆工は、敷砂材が緩衝工として用いられているが、敷砂緩衝工は大きな落石エネルギーに対して必ずしも十分な緩衝能力を持っていないことが明らかになっていることから、既設落石覆工の安全性の検討が望ましいと考えられている。本研究では、既設の落石覆工構造物の耐衝撃安全性を検討し、この安全余裕度を向上する方法として、安価でかつ衝撃吸収能力を従来の2倍程度まで改善することの出来る緩衝工を開発し実用化しようとするものである。 上記の目的を達成するため、本研究では、まず各種落石覆工の構造部材の耐衝撃特性を大型模型実験により検討し、次に各種緩衝構造を利用した落石覆工の緩衝特性を理論的、実験的に検討し、さらに既設の落石覆工構造物の耐衝撃安全性を向上させる工法として、既存の敷砂緩衝材の一部を残し、その上に新しい緩衝システムを設置し、四層緩衝構造を構成する工法を提案した。また、これをRC落石覆工及び鋼製落石覆工に適用した実規模実験によりその適用性を検討した。 以上の研究計画によって行った研究により得られた成果は以下のようである。 1)既設落石覆工の耐衝撃安全性向上工法の基礎的検討として、敷砂材及び三層緩衝構造を用いた各種RC及びPC落石覆工の耐衝撃特性を実規模模型により実験的に明らかにした。特に、柱式RC落石覆工に対しては実物落石覆工を用いた衝撃実験を行い、その耐衝撃特性を明らかにした。 2)3次元衝撃応答解析により、敷砂及び三層緩衝構造を用いた各種落石覆工の衝撃応答特性を明らかにし、合理的な設計法確立のための資料を得た。 3)RC落石覆工及び鋼製落石覆工に対し、実際の既設落石覆工の敷砂材を一部残して三層緩衝構造を用いた四層緩衝構造による緩衝性能実験により、本手法が既設落石覆工の安全性改善工法として実用的に優れていることを示した。
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