研究課題/領域番号 |
07555153
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
地盤工学
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研究機関 | 名古屋工業大学 |
研究代表者 |
中井 照夫 名古屋工業大学, 工学部, 教授 (00110263)
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研究分担者 |
石崎 仁 住友大阪セメントコンクリート技術開発センター, 室長
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
4,900千円 (直接経費: 4,900千円)
1997年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1996年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1995年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
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キーワード | 複合地盤 / 地盤改良 / 補強土 / 砂地盤 / 粘土地盤 / 固化地盤 / 補強土地盤 / 有限要素法 / アンカー付抗基礎 / 引き上げ抵抗 / 改良形式 / 圧密速度 |
研究概要 |
地盤の補強法としては、セメントと攪拌して軟弱地盤を固める固化地盤、サンドドレイン工法・サンドコンパクション工法に代表される複合地盤、ジオテキスタイル等の補強材を挿入する補強土地盤がある。本年度は、複合地盤の問題では、ドレイン材の配置が地盤の圧密促進効果に与える影響について解析的な面から検討した。つまり、杭状改良と格子状改良を取り上げ両者を比較検討した。その結果、低置換率では格子状改良の方が杭状改良よりも早く圧密が進行するが、高置換率では逆になる。また、格子状に改良した地盤の圧密沈下量は同じ置換率であっても杭状改良した地盤より沈下量が小さい等の解析結果が得られた。これらの解析結果は前年度行った実験結果ともよく対応した。 次に補強土地盤については、アルミ棒積層体を用いたモデル実験を行った。実験は、前年度の解析に対応するアンカー付き補強基礎の引き上げ抵抗の解析に対応させた。すなわち、アンカーの剛性、挿入本数、挿入角度を変えて実験を行っている。その結果、アンカーの剛性、挿入本数に関わらずアンカーを斜め下方に挿入するときがもっとも効果的に補強材として働くことが解った。さらに、補強材の表面摩擦を変えた実験も併せて行ったが、ここでも表面の粗度に関係なく斜め下方が最も有効であった。これらの結果も、実験と解析の順序が逆であるが、実験結果と解析結果にはよい対応関係が見られた。 以上の、複合地盤および補強土地盤の補強機構の実験と解析から、これら地盤の補強機構を明確にし、今後の補強地盤の補強効果の評価法を提案した。
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