研究課題/領域番号 |
07555163
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
水工水理学
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
佐藤 道郎 鹿児島大学, 工学部, 教授 (40005450)
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研究分担者 |
神田 信之 東京計測株式会社, 技術部長
西 隆一郎 鹿児島大学, 工学部, 助手 (30189253)
浅野 敏之 鹿児島大学, 工学部, 助教授 (40111918)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
13,800千円 (直接経費: 13,800千円)
1997年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1996年度: 5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
1995年度: 6,400千円 (直接経費: 6,400千円)
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キーワード | 可搬式 / 波浪観測 / 多点式 / 計測システム / 海岸 / 現地観測 / 電磁流速計 / 観測桟橋のない海域 |
研究概要 |
昨年度までに基本的な機能を有する計測システムを製作し、性能のチェックを行った。若干の現地観測結果とともに11月に海岸工学論文集で報告したが、様々な問い合わせや、ここで開発した機器が桟橋のあるところでも役立つとのことで、将来の共同観測の可能性について打診があったり、予想以上の反応があった。このような計測器が安く手軽に使えるようになることへの要求は自分達ばかりでないことを改めて強く感じた。今年度はこれまでに積み残してきた計画されていた機能を付加することにかなりの時間が費やされた。これは、主に制御プログラムに係る部分である。取り敢えず測れることを目標に作業を進めてきたが、これは基本的には昨年度で終わったので、例えば、一定時間ごとに決められた時間測定する、とか、ある条件のもとで測定する、といった多様な測定条件に関する要求に対して機器の動作をプログラムでコントロールするためであり、機械語でかなり大きなプログラムとなったため時間を要した。また、吹上浜での現地観測を行い海岸波浪の変形、サーフゾーンにおける長周期波の発達、それらと前浜への遡上波の特性との関連等で有意義なデータが得られている。 機器の開発の過程で、それを構成する様々なユニットの性能向上の速さは驚きであった。例えば、現在ではデータの記憶部分は何倍かの能力を有するものが安く取り込めると思われる。しかし、自前のものは必要があればいつでもアップ・グレードできるという点でメリットが大きい。本研究を通して得た計器の開発での様々な障害とその克服の過程でのノウハウを多くの研究者と共有できるようにすることは、海岸工学の様々な問題について、現地データに基づいた議論をより活発にしていく上で意義あるものと思われる。
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