研究概要 |
(1)対象プラントの測定値を正常値と異常値に区別できると仮定した場合に,サブシステム間の情報交換なしに異常の原因の探索ができる対象領域(セグメント)に分割する方法を開発した。 (2)発熱反応を行う反応器を模擬するタンクとジャケットを含むミニプラントについて符号付有向グラフを作成し,上記の方法に従ってセグメントに分割し,それぞれに対応する分散型異常診断システムを作成した。 (3)ミニプラントに人工的に22種類の異常を発生させて,分散型異常診断システムの性能を (a)診断速度 (b)診断精度 (c)診断確度 の観点から評価した。また,異常診断法として,次の3つを用いて,診断法による性能の違いも検討した。 (1)単純な符号付有向グラフを用いる診断法 (2)異常の伝搬遅れを利用する診断法 (3)因果関係の成立する条件を考慮した診断法
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