配分額 *注記 |
12,200千円 (直接経費: 12,200千円)
1997年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1996年度: 4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
1995年度: 5,500千円 (直接経費: 5,500千円)
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研究概要 |
本研究において,無重量状態を模擬するためのハードウェアシミュレータの試作を行った.まず第一に,完全無線化された水平駆動,姿勢制御が行えるシミュレータを完成させた.これは小型コンプレッサとボンベを用いて自力浮上,推力噴射ができ,コンピュータ間の無線通信を介して人間のジョイスティックによる制御も可能である.この装置の基本性能を取得し良好な結果を得た.一方,極めて低減衰な並進/回転運動の可能は小型装置も試作し,これを非協力衛星と見立てた回転揺動減衰実験を行い良好な結果を得た.更に,空圧駆動シリンダを用いたスチュワ-トプラットフォーム型シミュレータの試作も同時に行った.、エア-シールド型空気シリンダを試作し低摩擦化を図り,更に,応答時間を早めるために超高速電磁弁を採用した完全空圧重力補償を行っている.これを用いたドッキング・キャプチャ実験を行い,衝撃力および衝撃後運動のシミュレーションを行い,数値解析と比較した.他方,ソフトウエア面として,ドッキング衝撃時の応力を解析的に見積もるため衝撃波動解析シミュレーションを行った.具体的には,リンク間の各種ジョイント機構における応力波動伝播をモデル化した多体リンク機構における衝撃応力解析アルゴリズムを考案し,様々な衝撃を伴う多体動力学シミュレーションを行った.また,開ループツリー構造の柔軟リンクを含む多体システムに汎用的に適用可能で簡便なユーザーインターフェースを持つソフトウェアを,MATLABを使用して開発した.3次元グラフィクスの表示にはフリーウェアソフトXanimateを使用した.開発したソフトウェアを用いて,技術試験衛星ETS-VIIの軌道上マニピュレーションおよび姿勢ダイヤミクスについて詳細な検討を行った.
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