研究課題/領域番号 |
07555313
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 試験 |
研究分野 |
船舶工学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
福地 信義 九州大学, 工学部, 教授 (80039677)
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研究分担者 |
土井 康明 広島大学, 工学部, 助教授 (10134454)
古林 義弘 熊本工業大学, 構造工学科, 教授 (00234857)
トーマス ジョージ (ジョージ トーマス) 大阪府立大学, 工学部, 講師 (40243919)
胡 長洪 九州大学, 工学部, 助手 (20274532)
篠田 岳思 九州大学, 工学部, 助教授 (80235548)
木原 和之 三菱重工業, 船舶海洋事業本部, 部長
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
1996年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1995年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
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キーワード | ヒューマン・エラー / 防火・防煙システム / 冗長設計 / 生起確率 / FTA / ファジィ理論 / 危惧度 / システム信頼性 |
研究概要 |
船舶火災が発生した場合に、避難や消火活動の時間を確保するためには、煙拡散の状態を把握して煙制御のための防排煙装置を設ける必要がある。また火災区画から他区画への火災伝播が起こらないように、火災伝播の現象解析に基づき抑止効果のある防火構造および消火装置を設けなければならない。さらに、これらは防火・防煙システムとしての極めて高い信頼性が要求される。 最近の混乗船の増加傾向に伴う船員の質の低下により、これらの防火・防煙システムにおける誤判断、誤操作などのヒューマン・エラーに起因する重大な火災事故の発生も懸念される。このため、誤判断、誤操作が起こり難い防火・防煙システムの構築が、適切な行動基準(SOP)の策定とともに、不可欠であり、ある程度の過誤までは許容できる冗長性のあるシステム設計を行う必要がある。このため本研究では、まず火災伝播および煙拡散の現象解析の既存の研究と新規に行う研究の成果に基づき、火災発生時の時系列的シナリオをもとに防火・防煙システムを構築した。次にこのシステムを対象に人的因子による過誤と防火、消火、防排煙装置の故障発生確率を類推し、これをもとにFTA(故障の木遡及解析)手法によりシステムの信頼性解析を行った。この結果に基づき、頂上事象の生起確率を低下させるための設計要因の抽質と許容限界を求め、冗長性のある防火・防煙システムの構築を図るための基礎とした。
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