研究課題/領域番号 |
07555449
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 試験 |
研究分野 |
水工水理学
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研究機関 | 室蘭工業大学 |
研究代表者 |
近藤 俶郎 室蘭工業大学, 工学部, 教授 (30002851)
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研究分担者 |
渡部 富治 Tーウェーブ, コンサルティング・ボランティア, 代表
浦島 三郎 (浦島 三朗) 苫小牧工業高等専門学校, 助教授 (40106133)
藤間 聡 室蘭工業大学, 工学部, 教授 (00002915)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1996年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
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キーワード | 自然エネルギー利用 / 海洋エネルギー / 波浪発電 / 振り子式 / ロータリー・ベーンポンプ / 水理模型 / 波力 / コスト分析 |
研究概要 |
(1)ロータリーベーンポンプによる新型振り子の現地試験結果から一次変換効率は50〜70%であり、これまでのシリンダー式よりも高い効率が得られた。しかしポンプ効率が約65%と予想外に低かったので、室内実験により改良を図り、約80%まで向上できる見通しが得られた。 (2)室蘭港に設置されている現地試験フラント周辺の波浪分布は、この海域の入射波パワーが最も大きくなる周期4〜5sec.の波狼について、平面水槽(8×20m)における1/10模型実験で精度良く再現できた。 (3)振り子式波浪発電システムの実用化にとって重要な大波浪に対するシステム全体の安定性の保持のため、消波用スリット壁を設ける効果について、2次元及び3次元実験により調べ、ケ-ソンに作用する波力を約半減できることが認められた。 (4)新型振り子式による発電コストは我が国の代表的な海域で【.left filled box.】〜62であり、他形式に比べて格段安価であるが、今日の主力である石抽火力発奮に比べると依然数倍高い。しかし環境コストと社会コストを加えたトータルコストは、自然エネルギーの中では最安価で、関東太平洋海域では石油の約1.3倍にまで近づく。 (5)本システムを用いるならば、海底地形にもとづく屈折などの効果により入射パワーが20kW/m以上の地点ではトータルコストは石抽火力を下回ることになり、波浪エネルギーはエネルギー小国の我が国にとって最も有望なエネルギーとなる。
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