研究課題/領域番号 |
07555457
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 試験 |
研究分野 |
交通工学・国土計画
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研究機関 | 名城大学 |
研究代表者 |
栗本 譲 名城大学, 理工学部, 教授 (30043201)
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研究分担者 |
藤田 素弘 名古屋工業大学, 工学部, 講師 (90229013)
松井 寛 名古屋工業大学, 工学部, 教授 (20024242)
米澤 彰賢 名城大学, 理工学部, 講師 (50076551)
松本 幸正 名城大学, 理工学部, 講師 (30239123)
高橋 政稔 名城大学, 理工学部, 助教授 (40076576)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1996年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 微弱電波 / 視覚障害者 / 案内・誘導 / 高齢者 / 心理地図 / システム |
研究概要 |
平成7年度に作成した微弱電波送信装置の仕様は、発信周波数はFM波で80MHz〜90MHzの範囲で同時に5波発振可能である。電波到達距離は電波法に定められた電界強度内でアンテナの周囲約20m以内である。案内文作成は、ADPCMによる音声合成でEPROM(4Mbit)を1個使用しているため最大120秒で常時連続繰り返し案内できる。電源は内部蓄電池(シール蓄電池)を使用し電源の充電は太陽電池20個により浮動充電が可能である。なお、太陽電池が使用できない場合でも連続8日間は使用可能である。また、外形寸法は300W×27D×300Hで概算重量は約7.5Kgで作成した微弱電波送信装置は4機である。 平成7年12月に名古屋市地下鉄港区役所駅〜名古屋盲人情報文化センター間の歩道約500mを選び、送信装置の音声情報の開き易さと装置の電柱への共架状況を見るため実験を行った。 平成8年10月に豊田市市役所〜豊田福祉センター間の約500mの歩道区間で実験を実施した。この区間は、全線歩道であるが一部分に点字ブロックがない歩道の移動、信号機の無い横断歩道の移動、横断歩道橋の移動および比較的多くの人達が移動する細街路区間の移動等かあり変化に富んだ区間である。 被験者(14名)は、全盲である程度の教育を受けてやっと一人で市街地を歩けるように成った視覚障害者とし、名古屋周辺の視覚障害者で本実験区間を一度も通行したことのない人達を選び、実験開始前に実験の目的、概要および実験方法等につき説明し調査を開始した。 実験は、被験者一名に視覚障害指導員、ビデオ撮影者及び記録者が各一名つき実験を開始した。なお、実験中に先行被験者の組が居るとこれらの出す音等が被験者に聞こえ、この影響を無くすため被験者の出発間隔を40分間あけるようにした。実験が終了し豊田福祉センターに到着してから、被験者に"個人特性に関するアンケート""歩行訓練についてのアンケート"及び"測点に関するアンケート"等を聞き調査を終了した。 なお、今回の研究で視覚障害者の歩行案内システムはほぼ完成の域に達したものと思われる。
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