研究課題/領域番号 |
07555471
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
建築構造・材料
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研究機関 | 東北工業大学 |
研究代表者 |
川股 重也 東北工業大学, 工学部・建築学科, 教授 (20013104)
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研究分担者 |
伊藤 嘉朗 (株)間組, 技術研究所・技術研究部, 副主任研究員
小川 淳二 東北大学, 大学院・工学研究科, 教授 (30005508)
守 研二 東北工業大学, 工学部・建築学科, 助手 (60174364)
大沼 正昭 東北工業大学, 工学部・建築学科, 助教授 (70085447)
阿部 良洋 東北工業大学, 工学部・建築学科, 教授 (40085436)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
1997年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1996年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 建築構造 / 振動制御 / パッシブ制振 / ダンパー / 粘弾性体 / 乱流抵抗 / 加振試験 / 粘性抵抗 / 粘弾性シール / 乱流ダンパー / 制振加構 / 建築骨組 / 開口ばり / 粘弾性ダンパー / 粘弾性モデル |
研究概要 |
慣用の建築構造に容易に適用可能で、信頼性の高い受動的な振動制御方式(パッシブ制振)として研究代表者が提唱したはり制振架構の実現可能性と制振効率を実証するための試験研究を行ない、以下のような効果を得た。 1)制振用ダンパーの開発 数次にわたる試作と試験を経て、建築架構のはりに内蔵可能な小型で効率的なダンパーである“粘弾性体でシールした乱流ダンパー"の開発に成功した。 2)ダンパーの抵抗特性の解明 粘弾性シールした乱流ダンパー単体の加振試験により、粘性抵抗と乱流抵抗を複合したダンパーの抵抗力特性を明らかにするとともに、粘弾性理論と円管内液流理論にもとづいたダンパー抵抗の理論モデルを構築し、制振架構の振動応答解析に組み入れるための抵抗力シミュレーションの方式を提案し、有効性を確認した。 3)制振架構の加振試験 実大の1/3縮尺で1層および3層の鉄骨骨組にダンパーを組み込んで制振架構試験体となし、大型振動台上で自由振動,正弦波加振および地震波加振を行なった。制振方式としては、はり制振のほかにブレースにダンパーを組み込んだブレース制振についても試験を行なった。 1層骨組の試験ではダンパーが大きな減衰力を発揮すること、地震応答は非制振の場合の1/2程度に抑制されることなどが実証された。3層骨組の試験では、開発中間段階にあったダンパーの不具合により所期の成果を得られず、継続研究に持ち越された。
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