研究概要 |
(1)マイクロ/ナノスケールワールドのプラズマ発生装置の試作 『マイクロ/ナノスケール放電プラズマ発生装置』の試作を行い、μmからnmオーダーの精密制御された電極間-"ナノスケール/マイクロスケール(メゾスコピック)空間"-で、放電プラズマの発生に成功した。本装置は、電極間距離制御の移動機構には、ピエゾモーターを試作・利用し、また、その電極間距離の測定・制御には、STM仕様のピエゾアクチュエーター(μmからnmオーダー)および、容量式位置センサー(μmからサブμmオーダー)が用いられており、以上のメインパートは高圧容器内(最大圧力100気圧)に収められている(高圧チャンバー)。得られた、各種、微小スケールプラズマについて、プローブ診断法による、プラズマ診断の初期実験を行い、「低温高密度(10^<13>個/cc)プラズマ」といった、これらのプラズマの特異的な物性を明らかにした。 (2)マイクロ/ナノスケールワールドプラズマ電極用マルチプローブの試作 上記微小プラズマ発生電極/診断プローブを目指した、ナノプラズマ用マルチプローブの試作を試みた。光学顕微鏡下での絶縁膜ウエットコーテイング法により、数μm程度の大きさの電極用プローブの作製に成功した。 (3)プラズマ環境STMの開発 ナノプラズマの診断方法として、プラズマ環境STMを提案し、その試作に着手した。計測系,真空系などは完成し,そのプラズマ下での動作確認まで行った。
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