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高温材料への適用のためのセラミックスの低温接合に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07555524
研究種目

基盤研究(A)

配分区分補助金
応募区分試験
研究分野 材料加工・処理
研究機関九州大学

研究代表者

森 克巳  九州大学, 工学部, 教授 (80037754)

研究分担者 中島 邦彦  九州大学, 工学部, 助教授 (10207764)
研究期間 (年度) 1995 – 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1996年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードPTLP接合法 / 濡れ性 / セラミックス / アルミナ / 窒化ケイ素 / 銅 / 曲げ強度 / セラミック / 接合 / PTLP法 / 界面反応
研究概要

高融点金属箔を低融点金属箔で挟んだ不均一な中間層を用いて,低融点金属箔の融点直上で接合するPTLP(Partial Transient Liquid-Phase)法を確立した.この方法では,接合時に液相となる低融点金属と高融点金属との相互拡散による不均一層の均一化が起こり,低融点金属の液相は消失する.そのため,この方法では従来の活性金属を用いたろう付け法や固相接合法に比べて,接合温度を数百度低くすることができ,さらに得られた接合体は高温への適用が期待される.この接合方法では,低融点金属の液相は接合時に高融点金属とセラミックスとに挟まれた状態で存在するため,低融点金属液相のセラミックスに対する濡れ性の改善は,強固な接合体を得るための重要な因子となる.本研究では,低融点金属として用いる溶融銅のアルミナおよび窒化ケイ素セラミックスに対する濡れ性に及ぼすCr,Niおよび80Ni・20Cr合金の添加の影響を静滴法を用いて調査した.また、Cu/80Ni・20Cr/Cuの中間層を用いたPTLP法により、アルミナ及び窒化ケイ素セラミックス同志の接合を行い,接合体の強度と界面反応について調査した.
溶解銅のアルミナ及び窒化ケイ素セラミックスに対する濡れ性は、Crの添加により大幅に改善されることが明らかとなった.また,アルミナの場合は添加したCrは銅とアルミナの界面に凝集する傾向を示し,窒化ケイ素の場合はCu,Cr及びSiからなる反応層を形成していることが明らかとなった.
Cu/80Ni・20Cr/Cuの中間層を用いてPTLP接合したアルミナ接合体の中間層は均一化しており,低融点金属のCuは完全に消失していた.また、接合体の破壊はアルミナ側で生じており,平均強度及び強度のバラツキは無接合のアルミナ標準試料に匹敵する値が得られた.一方,アルミナと同様の中間層を用いてPTLP接合した窒化ケイ素の接合体では,破壊は中間層/窒化ケイ素界面で起こっており,十分な接合強度は得られなかった.これは,接合時に液相となる溶解銅中にCrが溶解することにより溶解銅と窒化ケイ素との濡れ性は改善されるが、中間層の均一化が不十分で,かつ中間層/窒化ケイ素界面に脆弱な化合物層が生成しているためであることが明らかとなった.

報告書

(3件)
  • 1996 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] K.Nakashima et al.: "Wettabillity of Si_3N_4 by Liquid Cu as Influenced by Additives" Materials Transactions,JIM.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1996 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] K.Nakashima et al.: "Wettability of Si_3N_4 by Liquid Cu as Influenced by Additives" Materials Transactions, JIM.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1996 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] K.Nakashima et al.: "Wettability of Si_3N_4 by Liquid Cu as Influeneced by Addities" Materials Transactions,JIM.

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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