研究課題/領域番号 |
07555553
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 試験 |
研究分野 |
触媒・化学プロセス
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
藤元 薫 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (30011026)
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研究分担者 |
中村 育世 東京大学, 大学院・工学系研究科, 講師 (30251367)
冨重 圭一 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助手 (50262051)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
1996年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
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キーワード | 触媒 / プラスチック / 再生利用 / 炭化水素 / 水素化分解 / ラジカル反応 / ケミカルリサイクリング / 液体燃料 / 活性炭触媒 / 硫化水素 / 褐炭活性化触媒 / 回分式反応 / 連続的分解反応 |
研究概要 |
プラスチック廃棄物中で、廃棄量の多いポリプロピレン、ポリスチレン等の汎用プラスチックを高い選択率で高品質の液体燃料に転換可能な触媒の開発を目的として、これらプラスチックの液相分解を水素加圧下、380〜420℃で検討した。ポリプロピレンの分解では灰分量の少ない豪州産褐炭であるヤルーン炭を炭酸ガスで活性化し、これに少量の鉄を担持した触媒が高い活性を示した。しかも褐炭活性化触媒を用いた場合には熱分解、あるいは石油精製用水素化分解触媒を用いる分解とは異なり液状生成物に全く着色が認められないこと、またこれらの分解法と比較して分解油の収率が10〜15%高いことが明らかになった。さらに助触媒として硫化水素等の硫黄化合物を少量添加することでポリプロピレンの分解・油化が380℃という低い反応温度でも十分進行すること、およびガス状生成物が抑制されることにより留出油収率を大幅に高めることが可能であることを見出した。褐炭活性化触媒と硫黄化合物の組合せによりポリプロピレンの液化率100%、ガソリン、灯油、軽油の収率の合計が95wt%以上との本研究の目標を達成した。
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