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加水分解酵素を用いる新規機能性ポリエステルの合成とその応用

研究課題

研究課題/領域番号 07555592
研究種目

試験研究(B)

配分区分補助金
研究分野 高分子合成
研究機関東北大学

研究代表者

宇山 浩  東北大学, 工学部, 助手 (70203594)

研究分担者 千種 康男  長瀬産業(株)研究開発センター第一研究チーム, 研究員
研究期間 (年度) 1995 – 1996
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
キーワード酵素触媒重合 / ポリエステル / リパーゼ / ラクトン / 開環重合 / マクロモノマー / テレケリックス
研究概要

リパーゼ触媒を用いる脂肪族ポリエステルの合成を検討した。最初に13員環ラクトンの酵素触媒重合を詳細に調べた。酵素スクリーニングを行ったところ、Pseudomonas族のリパーゼが本重合に高活性を有していた。重合挙動は酵素種、重合温度に依存し、75℃での重合では分子量2万以上のポリマーが得られた。
次にポリマーの末端構造制御を目的にビニルエステル存在下のラクトン類の重合を検討した。脂肪酸ビニルエステルを用いたところ、末端に脂肪酸エステル基が定量的に導入され、添加量によりポリマーの分子量を制御することができた。また、メタクリル酸ビニルの添加によりメタクリル型ポリエステルマクロモノマーが合成された。さらにセバシン酸ジビニルを添加剤に用いることにより、両末端にカルボン酸を有するポリエステルテレケリックスの合成に成功した。
リパーゼ触媒によるラクトン、ジカルボン酸ジビニルエステル、グリコールの3元共重合を検討した。ラクトンには12、13、16員環ラクトン、ジビニルエステルにはアジピン酸ビニル、セバシン酸ビニル、グリコールには1、4-ブタンジオール、1、8-オクタンジオールを用いた。重合をPseudomonas族のリパーゼ存在下、イソプロピルエーテル中、60℃、3日間行ったところ、分子量5千〜1万2千のポリマーが得られた。NMR分析により、生成物は単独重合体の混合物ではなく、共重合体であることがわかった。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 宇山浩: "Lipase-Catalyzed Ring-Opening Polymerization of 12-Oodecanolide" Macromolecules. 28. 7046-7050 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 宇山浩: "One-Shot Synthesis of Polyester Macromonomer by Enzymatic Ring-Opening Polymenzation of Lactones in the Presence of Vinyl Ester" Chemistry Letters. 1047-1048 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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