研究課題/領域番号 |
07555645
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 試験 |
研究分野 |
建築構造・材料
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
井上 豊 大阪大学, 工学部, 教授 (90027227)
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研究分担者 |
横山 浩明 (株)鴻池組, 技術研究所, 部長(研究者)
野路 利幸 三井建設(株), 技術研究所, 副所長(研究者)
向井 洋一 大阪大学, 工学部, 助手 (70252616)
馬場 研介 大阪大学, 工学部, 助教授 (00029349)
橘 英三郎 大阪大学, 工学部, 教授 (80029165)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
5,500千円 (直接経費: 5,500千円)
1996年度: 5,500千円 (直接経費: 5,500千円)
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キーワード | 地盤・構造物連成系 / 制震構造 / 動的相互作用 / 制御アルゴリズム / 状態フィードバック / 最適制御 / 振動台実験 / 制御デバイス / ダイナミック・グランド・コンプライアンス |
研究概要 |
本研究では、比較的中規模程度以下の建築構造物において、地震時におけるその動的挙動に大きな影響を及ぼす地盤連成作用に注目し、地盤-基礎-上部構造系の動的相互作用を考慮した制震システムの開発を検討して行くために、まずこの分野の研究の現況把握が重要であると位置づけ、文献資料を中心として収集し、現状の整理と分析を行った。 これを参考とし、システムの基本的な構成要素を定量的に明らかにして行くために、各種免震動・制震(振)システムの利点や短所などの特性に対する性能評価を実施するとともに、地盤連成作用の研究を概観し、本研究における制震システムに適用するための手法について調べた。 次に、地震動を想定した構造制御システムを構成する上で重要な問題となる地震外乱および構造物応答特性に関する検討を行った。すなわち、地盤および構造物系の動的構造特性などの制御系全体を構成する個々の要素を適切に評価するための同定手法の開発、地震動の上下動入力の影響を適切に評価するための解析モデル・解析手法の開発、ならびに耐力偏心、耐力不足箇所を有する構造物において、免震・制震構造システムの導入による耐震設計・耐震補強を可能とするための検討を行っている。 さらに、これらの成果を集約し、地盤・構造物連成系を考慮した建築構造物の動的応答制御システムの開発に対する検討を行っている。すなわち、地盤・構造物の動的連成を考慮した建築構造物モデルについて、制御系の定式化、並びに検証を行い、制震構造システムにおける動的連成問題の取り扱いに対する評価を定量的に示している。また、地盤連成を考慮した建築構造物の制震システムについて、構造物模型を用いた実証的な開発研究を行うために、地盤動特性を組み込むことを可能とする加振装置の設計・開発を行った。 これらの研究成果をふまえ、抽出された将来への研究課題を解明して行くために、さらに、継続して強力に研究を推進して行くことが重要と考えている。
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