研究課題/領域番号 |
07555649
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 試験 |
研究分野 |
都市計画・建築計画
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研究機関 | 名古屋工業大学 |
研究代表者 |
松本 直司 名古屋工業大学, 工学部, 教授 (40142442)
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研究分担者 |
高井 智代 (株)INAX, 環境美研究所・空間要素開発室, 研究員
武者 利光 (株)脳機能研究所, 代表取締役社長研究総
岡島 達雄 名古屋工業大学, 工学部, 教授 (30024243)
瀬田 恵之 飛鳥建設(株), 技術本部・技術研究所・環境研究室, 室長
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
1996年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
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キーワード | ビジュアルシミュレータ / 知覚行動 / 人工現実感 / 建築縮尺模型 / 連動 / 画像合成 / 評価 / 脳波解析 / ビジュアルシミュレーション / 建築模型 / 外部空間 / バーチャルリアリティー / 知覚行動直結型 / 空間評価 / コンピュータ制御 |
研究概要 |
人間の視知覚動作と、模型によるシミュレーション映像を直結させるため、開発済みのシミュレーションシステムに加え、3次元位置測定装置により動作データを検出し、モーター制御信号に変換するソフトウェアを開発した。また、映像提示にヘッドマウンテッドディスプレイを用いた。これにより、訓練されていない被験者でも、日常の空間体験と同様、自由かつリアルに模型空間を観察できるようになった。 シミュレータと同期する背景撮影装置を開発し、画像合成装置、VTR編集装置などからなる画像合成システムを構築した。これにより、模型空間のシミュレーション映像に背景を合成することを可能にした。 被験者の脳波を収集、解析する装置及びソフトウェアを上記システムに組み込み、シミュレーションにおける脳波を情報化し、分析することを可能にした。 知覚行動直結による空間認知の精度を検証する実験を行った。模型空間における被験者の直角、一直線の認知は、現実空間に近い精度で行われている。また、通路を歩行するシミュレーションにおいても、被験者は現実空間に近い精度で直角を認知している。 さらに、空間の広さが変化する模型空間を歩行するシミュレーションを行い、脳波解析を行った。一部の電極対において、2個の電極対の電位の相関は、狭い空間から広い空間への移動過程と、広い空間から狭い空間への移動過程で、それぞれ特徴的に変化する傾向を示す。また、この変化は、動作を伴うシミュレーションでは異なる傾向を示す。このことから、被験者の観察する模型空間の変化や観察行動と、脳波との間に関係があることが検証された。
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