研究課題/領域番号 |
07555657
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 試験 |
研究分野 |
構造・機能材料
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研究機関 | 名古屋工業大学 |
研究代表者 |
鈴木 傑 名古屋工業大学, 工学部, 教授 (50024287)
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研究分担者 |
羽山 清寿 (株)TYK/中央研究所, 主任研究員
小澤 正邦 名古屋工業大学, 工学部, 助教授 (30252315)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
1996年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
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キーワード | β'-Sialon / スリップキャスティング / 非酸化物 |
研究概要 |
非酸化物系であるサイアロンセラミックスは成形時に水と反応し、焼結後の最終製品にも影響を与える。しかし、地球環境を考慮した場合は溶媒に水を使用する方向で検討されている。サイアロンセラミックスのスリップキャスティング法で複雑形状物を作製するには均一に分散し、最適の流動性を持つスリップを作製することが出来るか否かに懸かっている。従って、実用化に際してもスリップの状態把握が最優先される。本年度は溶媒に水、非酸化物試料にSi_3N_4、AlNを選び、スリップキャスティングに最適のスリップを分散・流動の両面から追究し、適した条件把握に努めた。次に、均一充填物を亀裂なく乾燥する条件を調べ有益なデータが得られた。また、スリップキャスティング法で作製したサイアロン成形物をN_2ガス雰囲気中、1850℃での常圧焼結により焼結体(β'-Sialon)を作製し、それらの強度、破壊靱性、熱膨張及び熱伝導性等機械的性質及び熱的性質を測定した。測定値を検討し、熱衝撃に強いβ'-Sialonセラミックスをスリップキャスティング法で作製する最適条件を設定した。結果の一部は学会誌(J. Am. Ceram. Soc., USA他)に公表した。また、溶鉱炉の取り出し口の部材として、成形プロセスをも含めて実用化が検討されている段階にきている。
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