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他花受粉性ハウス作物における送粉昆虫マメコバチの実用化

研究課題

研究課題/領域番号 07556016
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分展開研究
研究分野 植物保護
研究機関島根大学

研究代表者

前田 泰生  島根大学, 生物資源科学部, 教授 (20144694)

研究分担者 郷右近 勝夫  東北学院大学, 工学部, 講師 (20265185)
吉田 亮  鳥取県園芸試験場, 研究員
栗原 守久  岩手大学, 農学部, 名誉教授 (50003760)
研究期間 (年度) 1995 – 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
1997年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1996年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1995年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
キーワードマメコバチ / ハウス作物 / 周年利用 / 大量増殖 / 増殖比率 / 人工巣 / 受粉効果 / イチゴにける受粉効果 / 飼養必要個体数 / 性配分 / 化性操作 / 成虫休眠の覚醒 / 幼若ホルモン / 炭酸ガス
研究概要

他花受粉性のハウス作物(イチゴ,メロン,トマトなど)の送粉昆虫としてマメコバチを実用化し,農業技術として普及させるには商品化を図る必要がある.これを具現するには,1.周年利用できる管理技術の開発,2.大量増殖法の開発,3.人工巣の開発,4.受粉効果の実証が不可欠である.本科研では,これらの4つの課題について次のような成果を得た.
1.前蛹態の発育遅延性を利用することで,長期間発育を抑制できた.最適温度は10℃で,この温度下で420日間は生存率を低下させることなく貯蔵できた.利用までの手順は,A(前蛹を10℃で保存)-B(前蛹を22℃で加温して蛹化)-C(蛹を26℃で加温して羽化)-D(羽化した成虫を26℃で加温して糖類の蓄積促進)-E(成虫休眠を5℃で覚醒)となる.B,C,Dは最短日数で処理することが好ましい.そうすれば,Bは約20日間,Cは約25日間,Dは約20日間である.Aでは最大420日間,Eでは最小90日間,最大270日間延長が可能である.A〜Eを合計すると,755日間も保留できる.利用時期に合わせてAとEを任意に操作すればよい.
2.レンゲは開花期間が長い.休閑田を利用すれば大量の花資源が準備できる.ここで放飼することで,増殖比率(生産されたメス数/放飼メス数)は6にまで達した.また,良質の繭が生産された.北日本におけるリンゴ園での増殖比率は2〜3である.
3.人工巣は紙筒である.これらを発砲スチロールの溝に挿入した.発砲スチロール板と紙筒を着色することでハチの巣の識別能力を促進できた.
4.イチゴとトマトで受粉効果を実証した.イチゴでの受粉効果は抜群で,花粉採餌蜂であればわずか15個体/5アールで経済的なイチゴの生産ができた.

報告書

(4件)
  • 1997 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1996 実績報告書
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 栗原 守久・前田 泰生・仲西 耕太郎: "合成幼若ホルモン処理によるマメコバチの人為的休眠覚醒" 中国昆虫. 11. 39-46 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Kurihara, M., Y.Maeta & K.Nakanishi: "Diapause termination by application of juvenile hormone analog in Osmia cornifrons (Hymenoptera, Megachilidae)" Chugoku Kontyu. 11. 39-46 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1997 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 栗原守久・前田泰生・仲西耕太郎: "合成幼若ホルモン処理によるマメコバチの人為的休眠覚醒" 中国昆虫. 11. 39-46 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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