研究課題/領域番号 |
07556049
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 試験 |
研究分野 |
水産化学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
大島 泰克 東北大学, 農学部, 助教授 (60111267)
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研究分担者 |
塚田 勝男 日立製作所, 計測事業部, 研究員
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
1996年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1995年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
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キーワード | 麻痺性貝毒 / HPLC / 標準化 / 自動化 |
研究概要 |
世界各地で麻痺性貝毒による二枚貝の毒化が食品衛生のみなならず水産業にとっても大きな脅威となっている。現在、麻痺性貝毒に対する安全性検査はマウス毒性試験によって行われているが、特異性および精度が低いこと、多数の実験動物の管理に膨大な経費がかかる等の問題があり物理化学的方法への転換が世界的に強く求められている。本研究は麻痺性貝毒のHPLCによる化学分析の自動化と標準化をはかり、公定法として採用されるために必要な基礎的データを蓄積して、生産現場あるいは食品検査機関で容易に導入できる信頼性ある分析法の確立をめざした。研究成果を以下に箇条書きで示す。 (1)基本クロマトグラフィー条件に改良を加え、反応液に中に生ずる沈殿等技術的問題を解決した。 (2)二枚貝、プランクトンからの毒の抽出法と検液の予備精製法について毒の安定性の面から検討を加え、最終的なプロトコールを作成した。また、海水中にふくまれる微量の毒を濃縮して分析する方法を開発した。 (3)標準毒調製法に関する研究として、低毒力試料からの効率的な抽出、精製法を開発した。入手困難な成分については酵素的、化学的変換によるの調製法の明らかにした。さらに元素分析による窒素の定量を基本とした標準溶液濃度の決定法を開発し、分析に最適な標準液のデザインを行った。 (4)装置の自動化について検討し、コンピューター制御による溶離液およびカラムスイッチングによる完全自動システムを構築して多試料の効率的分析を可能にした。
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