研究課題/領域番号 |
07556072
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
応用分子細胞生物学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
荒井 綜一 東京大学, 農学部, 教授 (20011934)
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研究分担者 |
榎森 康文 東京大学, 理学部, 助教授 (60160389)
阿部 啓子 東京大学, 農学部, 助教授 (10151094)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
10,000千円 (直接経費: 10,000千円)
1995年度: 10,000千円 (直接経費: 10,000千円)
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キーワード | シスタチン / フィトシスタチン / システインプロテイナーゼ / トランスジェニック植物 |
研究概要 |
研究代表者らは、生体防御因子としてのフィトシスタチンの機能の解明、およびその有用性の検索を行った。以下に、これら2点について個別に本年度の研究実績を示す。 1.昆虫の生育抑止効果の分子レベルでの解明 オオムギのシステイン型プロテイナーゼ(CP)であるアリューレインをプローブに用い、モデル昆虫であるショウジョウバエの遺伝子ライブラリーをスクリーニングした結果、数種の陽性クローンをを得た。このうちの1つの塩基配列を解析したところ、CPをコードするしていることが判明した。この遺伝子DCP1の発現部位を解析するため、DCP1に対するcRNAを合成し、ショウジョウバエの胚およひ幼虫を用いて、in situハイブリダイゼーションを行ったところ、DCP1が消化管において大量に発現していることが明らかとなった。これにより、植物シスタチンの抗虫効果は昆虫消化管CPの阻害による昆虫生育抑止効果である可能性が強く示唆された。続いて、コクゾウの遺伝子ライブラリーを作製し、このDCP1をプローブに用いてスクリーニングを行ったところ、陽性クローンが得られた。現在、その塩基配列を解析している。 2.耐虫性イネの分子育種 イネのカルスより調製したプロトプラストに、トウモロコシのシスタチン(CC)遺伝子を薬剤耐性遺伝子とともにエレクトロポーレーション法により導入し、薬剤耐性選抜をかねてカルスへと再生させた。再生カルスから、ゲノムサザン分析により、CC遺伝子が導入されたものをさらに選抜し、ついでノーザン分析により、CCmRNAの発現を調べた。現在、発現が認められたカルスについて、植物体への育種を試みている。
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