研究課題/領域番号 |
07556077
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 試験 |
研究分野 |
園芸・造園学
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研究機関 | 宇都宮大学 |
研究代表者 |
藤重 宣昭 宇都宮大学, 農学部, 講師 (40008016)
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研究分担者 |
肥後 篤 エイワスプリンクラー株式会社, 技術開発部, 部長
山根 健治 宇都宮大学, 農学部, 助手 (60240066)
志賀 徹 宇都宮大学, 農学部, 教授 (30089932)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
800千円 (直接経費: 800千円)
1996年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 温室冷房 / 花芽形成 / ロゼット化 / イチゴ / トマト / プリムラポリアンサ / スカビオ-サ / ユ-ストマ / シンビジウム / プリムラ / ブロッコリー / 冷房育苗 |
研究概要 |
一重二層の単棟ハウスにおいて、内ハウスは妻面を吹き抜けとし、内屋根上に散水し、ハウス内空気がファンで循環して冷風となる温室冷房法を考案した(特許1865537)。この冷房法による夜冷育苗装置を開発した。この冷房法と装置の改良を図り、これを用いて、各種野菜および花きの良質苗を高温期に生産する際の指針を作成することを目標とした. 1.ハウスの外被覆はアルミ蒸着フィルムを有する複層フィルムで覆い、ハウスの開閉は側面の巻き取りで行った。ハウス妻面と床面には発泡スチロール板で被覆した。この装置での熱負荷を解析したところ、日射のない夜間では、屋根面からの貫流熱量が大きな割合を占めた。 2.井水温度より低い温度環境得るために、バルククーラーで作った冷水を散水し、回収し循環させる閉鎖型冷房システムを作製した。 3.昼間の温度低下を可能にするために、同一装置において、散水圧を変化させることで、噴霧冷却と散水冷却への相互切り替えが可能な装置を作製した。 4.手動で行っていたハウス被覆の開閉操作の自動化を計った。 5.本冷房育苗はイチゴの花芽形成促進、トマトの花芽分化節位の低下、ユ-ストマのロゼット化防止、プリムラの花芽形成促進で有効であった。しかしスカビオ-サの花芽誘導促進では効果がなかった。 6.冷凍機を用いた従来型の夜冷育苗に比較して、本夜冷育苗ではイチゴの第2花房の分化を早めた。ユ-ストマでは品種により冷房法への反応が異なるものがあった。従来型では夜間は乾燥低温下で生育するのに対して、本方式は湿潤低温下で生育することになり、より自然に近い状態と考えられた。
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