研究課題/領域番号 |
07556125
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 試験 |
研究分野 |
生物資源科学
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研究機関 | 宇都宮大学 |
研究代表者 |
柳沢 忠 宇都宮大学, 農学部, 教授 (90134262)
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研究分担者 |
沖野 龍文 宇都宮大学, 農学部, 講師 (30280910)
杉田 昭栄 宇都宮大学, 農学部, 教授 (50154472)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
900千円 (直接経費: 900千円)
1996年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | サイクリックペプチド / 大脳 / 大脳活性化 / 活性化物質 |
研究概要 |
脳内視床下部で生産される脳下垂体ホルモン放出ホルモンには、現在のところ哺乳類で知られているものとしてTRH、LHRH、CRH、およびGRH等がある。これらのうち低分子ペプチドであるTRHおよびLHRHは化学構造上大変似ている点がある。どちらもアミノ末端はピログタミン酸で始まりヒスチジンを含みカルボキシ末端はアミノ酸のアミドである。申請者らはすでに哺乳類のラット脳内にピログロタルミルペプチダーゼが存在し、この酵素によってサイクリックペプチドであるヒスチジルプロリンジケトピペラジンが生成し、このペプチドが大脳活性化物質としての働くことと微量定量法であるRIAによる脳内局在とを報告した。これら生理活性ペプチドの多彩な生理作用は、その代謝産物であるサイクリックペプチドによって発揮されているものとも推定される。 上記のような背景から本研究では、まず存在が推定される4種のヒスチジンを含むサイクリックペプチドを化学合成した。さらにこれらペプチドに特異性の高い抗体の作製に成功し、微量定量法の確立を行っている。次いで、これら抗体を用いる免疫組織化学的手法を使用して大脳内における分布局在を調べている。さらに、これらペプチドとアイソトープラベルアミノ酸とを添加しての脳下垂体器官培養とその後の電気泳動(Westen blot法)によって脳下垂体ホルモンの生産能を調べている。2年間ではまだここまでしか進展していない。 最終的には、生物有機化学的および神経化学的視点から大脳活性化物質としての可能性を各種の動物実験を通して推察して開発を試みようと計画している。 当初の計画では4名の研究者であったが、2名が配置換えや転勤によって参加できなくなったため、2名の研究者(途中で1名が加わる)で研究を進めた。大変遅れてしまったが、現在進行中である。
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