研究課題/領域番号 |
07557008
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
環境生理学(含体力医学・栄養生理学)
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
粟生 修司 九州大学, 医学部, 助教授 (40150908)
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研究分担者 |
大村 裕 日本臓器製薬(株), 生物活性科学研究所, 顧問 (30019517)
加藤 昌克 日本医科大学, 医学部, 助手 (90143239)
立元 一彦 群馬大学, 生体調節研究所, 教授 (60240694)
片渕 俊彦 九州大学, 医学部, 講師 (80177401)
堀 哲郎 九州大学, 医学部, 教授 (00022814)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
12,300千円 (直接経費: 12,300千円)
1997年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1996年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1995年度: 7,900千円 (直接経費: 7,900千円)
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キーワード | 視床下部 / 室傍核 / 低カルシウム血症 / カルシウム代謝 / ヒスタミン / 血小板活性化因子 / 胃由来カルシウム調節因子 / ストレス / 細胞内カルシウム / 血液イオン化カルシウム / 胃粘膜固有層 / ストレス性低カルシウム血症 |
研究概要 |
1) 胃由来カルシウム低下因子検索のため、胃抽出物フラクションの血液カルシウム濃度に及ぼす効果をラットを用いて調べた。粗抽出物で血液カルシウム低下作用を示す分画の精製を進めたが、精製を進めると作用を示さなくなった。別のフラクションでも検索を進めたが現在までに新しくカルシウム低下作用を示す分画は見い出されていない。再度胃から抽出し、活性フラクションの同定を目指したが、新しい標本から活性フラクションは検出できなかった。現在、ヒスタミン投与後の胃静脈血から活性フラグメントを抽出しようとしている。 2) ヒスタミンのカルシウム低下作用は胃切除で消失することから、ヒスタミンは胃に作用して胃由来血液カルシウム低下因子の分泌を促すことが推測できる。ヒスタミン標的細胞として胃免疫系細胞が有望視され、腹腔マクロファージに比べ、胃マクロファージの方がヒスタミン応答性が高いことを見い出したが、反応率は20%を越えることはなく、反応自体も弱かった。エンドトキシンによる増強効果を調べたが、ごく一部の細胞を除いて効果は認められなかった。 3) 血小板活性化因子(PAF)がヒスタミン系とは独立した血液カルシウム濃度低下機構のメディエーターであることを見い出した。PAFの胃および腹腔マクロファージの細胞内カルシウム上昇作用をヒスタミンと比較すると、ヒスタミンのカルシウム上昇作用が20%以下の細胞でしか認められないのに対してPAFは大半の細胞でカルシウム上昇作用を示し、PAFの方ががより強力な作用を示すことが明らかになった。
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