研究課題/領域番号 |
07557012
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
薬理学一般
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研究機関 | 東京大学 (1996-1997) 九州大学 (1995) |
研究代表者 |
勝木 元也 東京大学, 医科学研究所, 教授 (20051732)
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研究分担者 |
横山 峯介 三菱化学生命科学研究所, 生殖研究室, 室長
中尾 和貴 東京大学, 医科学研究所, 寄付研究部員教員 (20217657)
中村 健司 東京大学, 医科学研究所, 助手 (90253533)
饗場 篤 東京大学, 医科学研究所, 助教授 (20271116)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
15,200千円 (直接経費: 15,200千円)
1997年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
1996年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
1995年度: 8,200千円 (直接経費: 8,200千円)
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キーワード | ジーンターゲッティング / 標的遺伝子組換え / 標的遺伝子置換 / セロトニン受容体 / 薬理作用 / 発生工学 / 遺伝子工学 / ES細胞 / ジーンターゲッテイング |
研究概要 |
動物実験による薬理作用の研究は、ヒト疾患に有効な薬の開発に重要なものの一つである。動物実験により、薬理学理論のはっきりした薬の開発が可能となる。ところが、生体に作用する化学物質の薬理作用が、ヒトと動物とで異なる場合がある。セロトニンは受容体を介して反応するが、マウスのセロトニン受容体1Bに作用するアゴニストやアンタゴニストに対してヒトはまったく反応しない。これは、ヒトの第355番目のアミノ酸がスレオニンに対し、マウスではアスパラギンであることに由来する。すなわち、ヒトとマウスとで、わずか1アミノ酸の違いによって、薬理作用がまったく異なっているのである。 我々は、標的とする遺伝子に点突然変異や欠失、またヒトをはじめとする異種遺伝子に置き換える方法を開発した(標的遺伝子置換法)。この方法を、セロトニン受容体1Bに適用し、マウスを、ヒト型に遺伝子変換し、真のヒト型薬理学実験モデルマウスを作り出すことを試みた。 その結果、現在までに、ヒト型に変更された遺伝子をもつキメラマウスを得た。今後の子孫への伝達は時間の問題と思われる。
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