研究課題/領域番号 |
07557015
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 試験 |
研究分野 |
病態医化学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
柴原 茂樹 東北大学, 医学部, 教授 (70206142)
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研究分担者 |
安元 研一 東北大学, 医学部, 助手 (90241629)
高橋 和広 東北大学, 医学部, 講師 (80241628)
柴田 孝史 ポーラ中央研究所, 医薬品研究所, 副主任研究員
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
8,500千円 (直接経費: 8,500千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 7,500千円 (直接経費: 7,500千円)
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キーワード | 転写因子 / メラニン合成 / ヘム分解 / チロシナーゼ / ヘムオキシゲナーゼ / 細胞分化 / MITF |
研究概要 |
1.細胞の分化・形態変化に伴う遺伝子発現の変化を単一細胞レベルで解析するために、効率の良い外来遺伝子導入法とルシフェラーゼ発現細胞の画像解析法を確立した。さらに、培養ヒトメラノサイトを用いて、チロシナーゼ遺伝子のプロモーター機能を初めて確認することができた。 2.ヒトチロシナーゼ遺伝子の5′上流領域には、メラノサイト特異的転写に関与する3つの制御領域が存在し、各領域は1コピーのCATGTGモチーフを含んでいる。そこで、それぞれのCATGTGモチーフに塩基置換を導入することにより、チロシナーゼ遺伝子の転写への各制御領域の関与の程度を明らかにした。 3.ヒトヘムオキシゲナーゼ1(HO-1)遺伝子のプロモーター領域には、熱ショックによる転写活性化に関与する熱ショックエレメント(HSE)が存在する。しかし、ヒトHO-1は必ずしも熱ショック蛋白質ではない。そこで、当該HSEの機能を解析した結果、HSEそれ自身は本来機能し得るのだが、in vivoでは何らかの理由によりその機能発現が抑制されていることが示唆された。さらに、当該HSEの下流の領域が、HSEの機能を抑制することを示唆した。 4.マクロファージの分化に伴うHO-1と誘導型一酸化窒素合成酵素(iNOS)の発現様式を比較検討する過程で、化学的性質の異なる3種のNO供与体のいずれもがHO-1mRNAの発現を著明に増加させた。よって、NOがHO-1mRNAの発現を誘導することが示唆される。しかし、HO-1とiNOSの両mRNAの発現量には、明らかな相関は認められなかった。さらに、摘出した8例のヒト脳腫瘍では、正常脳組織に比較して両mRNAとも発現量が増加していた。 5.降圧ペプチドであるアドレノメデュリンが、脳派絡叢細胞由来のがん細胞より分泌されることを見いだした。
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