研究課題/領域番号 |
07557018
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
病体医化学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
永井 克也 大阪大学, 蛋白質研究所, 教授 (70029966)
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研究分担者 |
江田 英雄 島津製作所, 中央研究所, 主任
南野 壽重 大阪大学, 医学部, 講師 (70028546)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
14,300千円 (直接経費: 14,300千円)
1997年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1996年度: 4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
1995年度: 8,100千円 (直接経費: 8,100千円)
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キーワード | ヘモグロビン / シトクロム酸化酵素 / 画像化 / 血流 / 造影剤 / てんかん / 近赤外線 / CT / 画像 / てんかん発作 / ミオグロビン / ラトクロム酸化酵素 / 脳機能 |
研究概要 |
大阪大学蛋白質研究所に設置されていた近赤外線CT装置では、血漿をヘモグロビンを含まない代用血漿に置換したラットの虚血時の脳の画像化に成功した。しかし、その装置では代用血漿を用いないと鮮明な脳の画像が得られず、解像度も10mmと低いものであった。その後の技術の進歩により、1)波長690nmを含む3波長を用いると血漿を含む脳でもヘモグロビンとシトクロム酸化酵素a,a_3とを分離して測定することが可能であること、2)コリメーターを含む検出器ユニットを改良し、光の散乱を考慮した解析法を使用することによって、感度と空間分解の向上が期待出来ること、などが明らかとなった。そこで、本研究ではこれらの成果を取り入れ上記の近赤外線CT装置のレーザーコリメーションシステムを、830nmの波長のものを690nmの波長のものに代えた3波長のレーザー光を使用する新たな半導体レーザーコリメーションシステムと交換し、光散乱を考慮に入れた解析システムを装着して解像度を高めたところ、近赤外線波長範囲で吸収を持つ人工物質で作成したファントムによる測定では解像度が3mmに向上していた。更に、動物実験を行ったところ、血液を代用血漿に置き換えることなしに本改良CT装置により動物(ラット)の頭部に注入した近赤外線領域に吸収を持つ色素(ICG)の吸収を測定することが出来た。また、てんかん発作を引き起こすFeCl_3をラット脳内局所に注入したところ、てんかん発作の焦点での血流増加を示すヘモグロビンによる吸収の増加を観測することが出来た。今後本装置を用いて種々の脳内局所での血量と活動の変化の測定法を確立したい。
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