研究課題/領域番号 |
07557020
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
病体医化学
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研究機関 | (財)東京都臨床医学総合研究所 (1996-1997) 徳島大学 (1995) |
研究代表者 |
田中 啓二 財団法人東京都臨床医学総合研究所, 化学療法・研究部門, 研究員 (10108871)
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研究分担者 |
川原 裕之 財団法人東京都臨床医学総合研究所, 科学療法部, 研究員 (70291151)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
10,800千円 (直接経費: 10,800千円)
1997年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1996年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
1995年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
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キーワード | プロテアソーム / ユビキチン / 抗原プロセシング / 抗原提示 / 内在性抗原 / TAp / MHC / 抗原ペプチド / PA28 / 蛋白質分解 / TAP / インターフェロン-γ / 免疫識別 / 免疫プロテアソーム / 抗原エピトープ / 抗原プロセッシング / 免疫制御 / キラーT細胞 |
研究概要 |
巨大な多成分複合体であるプロテアソームが内在性抗原のプロセシング酵素として自己と非自己の識別、引いては細胞性免疫の発動に必須な役割を演じていることが判明し、国内外に衝撃を与えた。我々は、ガンマ型インターフェロンがプロテアソームの分子構成を変換して、抗原プロセシングに専門的に働く“免疫プロテアソーム"を誘導すること発見して、この抗原の処理機構が複雑で柔軟性に満ちたシステムとして機能していることを見出した。そしてこの免疫プロテアソームおよび構成型プロテアソームの遺伝子座の決定から、MHC,TAPそして免疫プロテアソームなどの遺伝子群が太古の染色体重複によって造成されたとする新仮説を提唱し、抗原特異的な適応免疫の起源に関する概念の確立に大きな影響を与えた。さらに、プロテアソームの新しい活性化因子PA28が新しい遺伝子ファミリーを持っていること、そしてこのPA28もガンマ型インターフェロンに応答して発現が顕著に増加し、免疫応答に関与していることを突き止めた。我々はまた、プロテアソームが試験管内で前駆体ポリペプチドからMHCリガンドとしての抗原ペプチド(CTLエピトープ)を長さと配列を認識して正確に切り出すこと、さらにPA28がこの抗原エピトープの二重カット機構による切り出し反応に不可欠な役割を担っていることを明らかにした。これらの研究により、内在性抗原処理の制御機構が分子レベルで理解できるようになってきた。これらの研究成果は、本研究課題として設定した「再構成抗原提示システムの開発」に大きく寄与すると考えられる。
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