研究課題/領域番号 |
07557024
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
実験病理学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
新井 賢一 東京大学, 医科学研究所, 教授 (00012782)
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研究分担者 |
井上 達 国立衛生試験所, 毒性部, 部長 (50100110)
中畑 龍俊 東京大学, 医科学研究所, 教授 (20110744)
正井 久雄 東京大学, 医科学研究所, 助教授 (40229349)
渡辺 すみ子 東京大学, 医科学研究所, 助手 (60240735)
横田 崇 東京大学, 医科学研究所, 客員教授 (50134622)
村松 正明 東京大学, 医科学研究所, 助手 (50230008)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
9,500千円 (直接経費: 9,500千円)
1997年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1996年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1995年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
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キーワード | 転写因子 / NF-AT / STAT / 免疫反応 / JAK2 / JAK / シグナル伝達 / GM-CSF受容体 / T細胞サブセット / 免疫応答 / GM-CSF / レセプター |
研究概要 |
本研究の目的は、免疫応答制御に関わる転写因子NF-AT及びSTATの機能改変による細胞レベル及び個体レベルでの免疫反応を制御することであった。 NF-ATに関しては、本研究開始時にすでにヒトNF-AT遺伝子(NF-ATp/c/x)の単離を終えていたが、期間中にマウスホモログの遺伝子の単離を終えた。NF-ATには、複数のファミリーメンバーが存在するが、その中で我々が世界に先駆けて単離したNF-ATxを中心に解析及び機能改変を行った。まず、ヒトNF-ATxのドメインマッピングを行い、DNA結合活性、AP-lとの相互作用、転写活性化、カルシニューリンとの相互作用に関与する領域及びカルシニューリンによって制御を受ける阻害領域(CRI)を同定した。その中でも特にCRIを欠失させた変異体は、カルシウムシグナル非依存的に活性化した。マウスNF-ATxについても、N末領域のカルシニューリンとの結合に関与する領域を同定し、その結果をもとにNF-AT配列を介する転写活性化に対してdominant negativeにはたらくと思われる変異体を作製した。STATについてはIL-4のシグナル伝達に必要とされるSTAT6をエストロゲン受容体と融合させ、b-エストラジオールアナログである4-Hydroxy-tamoxifenに反応して活性化するconditionally active fromの分子を作製した。また、STATの上流のJAKについても、JAK2-dominant negative変異体を用いて、GM-CSF刺激に対する応答の細胞レベルでの制御に成功した。今後、本研究により得られたNF-AT及びSTATの変異体を用いてトランスジェニックマウスを作製し、個体レベルでの解析を行う予定である。
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