研究課題/領域番号 |
07557029
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 試験 |
研究分野 |
ウイルス学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
高田 賢蔵 北海道大学, 医学部, 教授 (30133721)
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研究分担者 |
秋田谷 龍男 日立化成工業株式会社, 医薬品研究所, 研究員
杉浦 亮 北海道大学, 医学部, 助手 (20241317)
秋田谷 龍雄 日立化成工業株式会社, 医薬品研究所, 研究員
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
9,000千円 (直接経費: 9,000千円)
1996年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1995年度: 6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
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キーワード | EBウイルス / ウイルスベクター / 遺伝子治療 / ウイルススペクター |
研究概要 |
最近われわれは、Akata細胞からEBウイルスプラスミドが完全に脱落した細胞クローンを分離した。この細胞は、新たにEBウイルスを感染し細胞を抗ヒト免疫グロブリン抗体で処理すると、親Akata細胞と同様大量のウイルスを産生した。このような性状はEBウイルス陰性Akata細胞のみが保持するユニークなもので、本細胞を用いることにより組み換えウイルスを大量に産生することが可能となった。本システムの概略は以下の通りである。先ず親Akata細胞中のEBウイルスプラスミド(細胞あたり約20コピー)を標的として、相同組み換えにより薬剤耐性遺伝子(+外来遺伝子)を導入した細胞クローンを分離する。次いで、産生されるウイルス(組み換えウイルスと野生ウイルスの混合液)をEBウイルス陰性Akata細胞クローンへ感染することにより、組み換えウイルスのみが感染した細胞クローン 本研究は、ヒトに使用できる安全で有効なEBウイルスベクターの開発を目的とし、感染性はあるが増殖能の無いEBウイルスを産生できるパッケージング細胞とEBウイルスベクターの開発を行った。EBウイルスのゲノムサイズは約175kbpである。ウイルス粒子にパッケージされるウイルスDNAの大きさには制限があり、200kbpを超えるウイルスDNAはパッケージングされない。われわれは、Akata細胞中の20個あるEBウイルスプラスミドの1個に相同組み換えにより約30kbpの外来DNAを導入することに成功した。現在、組み換えプラスミドのみを含む細胞クローンの分離に取り組んでおり、これが成功すれば、理想的なパッケージング細胞となることが期待される。
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