研究課題/領域番号 |
07557033
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
免疫学
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
羅 智靖 順天堂大学, 医学部, 講師 (60230851)
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研究分担者 |
八木 慎太郎 東燃, 総合研究所, 主任研究員
内藤 幸嗣 ミドリ十字, 中央研究所, 主任研究員
高井 敏朗 アサヒビール基盤研究所, 主任研究員
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
12,000千円 (直接経費: 12,000千円)
1997年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1996年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
1995年度: 6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
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キーワード | 高親和性IgEレセプター(FcεRI) / IgE / マスト細胞 / アレルギー / 抗FcεRI抗体 / IgE結合阻害 / ヒト型化抗体 |
研究概要 |
1.抗原特異的IgEを持続的に産生するアレルギーのマウスモデルの作製と、このマウスにおけるアレルギー反応の解析 抗DNP IgE産生ハイブリドーマを同系マウスの皮下に移植し、抗DNP IgE抗体を持続的に産生するマウスモデルを作製し、このマウスにアレルギー反応を反復惹起し、可溶化ヒトFcεRIα鎖(soluble α)による抑制効果を調べた。抗原の投与経路を変えることによって、皮膚炎、結膜炎、消火管アレルギーを惹起し、soluble αによるそれらのアレルギーの抑制効果を確認した。 2.IgE結合を阻止する抗ヒトFcεRIα鎖抗体のヒト型化 マウス抗ヒトFcεRIα鎖モノクローン抗体を樹立し、その中でIgE結合を阻害する抗体(CRA2)のヒト型化を行った。この抗体の認識するエピトープはC末端の免疫グロブリン相同ドメインに存在することを確認し、α鎖上のIgE結合部位がこのドメインにあることが推測された。この抗体のCDR(1〜3)の遺伝子クローニングを行ない、ヒト型化フレームへのグラフティングを施行した。 3.ヒト型化CRA2(hu CRA2)の機能と生物活性 hu CRA2はヒトFcεRIを発現したトランスフェクタントやヒト好塩基球に結合し、IgE結合を阻害する。その効果はmo CRA2と同等である。一価にするためにFab断片を作製したが、このFabもIgE結合を阻害し、IgE-抗IgE抗体によるヒト好塩基球からのヒスタミン遊離を抑制した。in vivoの検定にはアカゲザルを用いたが、抗原性は殆んどなく、かつ感作したサルにおけるアレルギー性皮膚炎を効率よく制御した。さらにレセプターへの親和性を高め、有効な特異的抗アレルギー剤の開発へと結びつけたい。
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