研究課題/領域番号 |
07557055
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
平田 恭信 東京大学, 医学付属病院, 講師 (70167609)
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研究分担者 |
行徳 祐一 味之素中央研究室, 所長
満淵 邦彦 (満渕 邦彦) 東京大学, 先端科学技術センター, 教授 (50192349)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
10,900千円 (直接経費: 10,900千円)
1997年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1996年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1995年度: 9,000千円 (直接経費: 9,000千円)
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キーワード | 一酸化窒素 / 科学発光 / 吸入 / 呼気 / 動脈硬化 / 腎臓 / 化学発光 / NO合成酵素 |
研究概要 |
本研究ではNOの病態生理的役割を知るために,NOの高感度測定法の開発とその基礎・臨床応用を目指した。 1)NOの測定法の開発 我々の開発したルミノール科学発光法を用いて、ラット腎臓からNO遊離量を連続的、かつリアルタイムに測定した.エンドセリンはサブタイプB受容体の刺激によりNOを遊離し、この反応は動脈硬化などの内皮障害により減弱していた。アドレノメディリンはcAMP以外に、NO-cGMP系を介しても血管拡張作用を発揮することを新規に明らかにした。バソプレッシンもV1受容体を介してNOを遊離させた。特に動脈硬化症においては、これらの血管作動物質の血管緊張の調節機序にNOが密接に関わっていることが明らかとなった。次いでオゾン科学発光法により呼気中NOガス分析の結果、運動時、肝硬変、腎不全などでNOの生産が増加しており、その病態における役割を知る一助となった。臨床例においてもNOの動態を追跡できる新しい検査法といえる。また新たにNO感受性傾向プローブを作成し培養細胞及び組織切片においてNOの画像化に成功した。 2)治療薬としてのNO NOの臨床応用としてNOガスの吸入の心不全での効果を検討した。NOは全身血行動態を変えずに肺血管床のみを拡張させ、その結果、呼吸状態を改善した。さらにはNOガスの吸入により、心不全患者の運動様態も向上し,本症におけるQuality of lifeの改善にも有効と考えられた。
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