研究課題/領域番号 |
07557098
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
越智 隆弘 (越智 隆広) 大阪大学, 医学部, 教授 (80112035)
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研究分担者 |
冨田 哲也 大阪大学, 医学部, 助手 (30283766)
林田 賢司 (林田 賢治) 大阪大学, 医学部, 助手 (50273686)
金田 安史 大阪大学, 細胞工学センター, 助教授 (10177537)
大脇 肇 大阪大学, 医学部, 助手 (60223872)
木村 友厚 大阪大学, 医学部, 助手 (80167379)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
21,200千円 (直接経費: 21,200千円)
1997年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1996年度: 4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
1995年度: 14,500千円 (直接経費: 14,500千円)
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キーワード | 慢性関節リウマチ / 遺伝子治療 / センダイウイルス / リポソーム / 関節破壊 / 組織修復 / 肝細胞増殖因子 / 転写因子 / おとり型核酸医薬 / 創修復 / Hemagglutinating virus of Japan(HVJ) / NFkB / おとり型核酸医薬(デコイ) / Hemagglutinating virus of Japan (HVJ) / 滑膜細胞 / リポゾーム / 遺伝子導入 / Hemagglutinating virus of Japan / 関節軟骨 / 修復靱帯 / ヒト血小板由来増殖因子 |
研究概要 |
我々はすでにSendai virus/HVJの膜融合能を利用した関節内への直接的遺伝子導入法を確立したが、本研究では慢性関節リウマチの関節炎や骨関節破壊の遺伝子治療を目的として、ヒトリウマチ滑膜組織や動物モデルにおいて遺伝子導入を行いその効果について検討した。また修復靭帯に関してもやはり動物モデルにおいてHVJを用いた遺伝子導入の方法を確立し、さらに組織修復に関わる遺伝子を導入することによる効果を検討した。 1、 関節炎モデルでの検討抗炎症作用 炎症性サイトカインや接着分子などの発現に密接に関与する転写調節因子nucler factor-κB(NFκB)に対するおとり型核酸医薬(デコイ)を作成し、これをCIAラットに用いることにより滑脱細胞におけるNFκBのDNAとの結合を阻害し、抗炎症作用や骨関節破壊の抑制作用について検討した。その結果、関節炎の程度を示すpaw swellingやarthritis indexは有意に改善し、また組織学的にも骨関節破壊の抑制が認められた。 さらにRA滑膜細胞でmutationが報告されているp53の下流に存在し、apoptosisに関与するとされるp21遺伝子を同じくHVJ liposomeを用いてヒトリウマチ滑膜細胞に導入することにより滑膜細胞の増殖抑制効果とapoptosisの誘導を認めた。 2、 靭帯修復モデルでの検討 HVJ liposomeを用いることによって、ラット膝蓋靭帯に経動脈的に遺伝子導入する方法を確立し、その導入効率を確認した。 さらにHepatocyte growth factor(HGF)の遺伝子をラットで作成した損傷靭帯に導入したところ、4週でcollagen typeIの発現と正常靭帯に近いcollagenの走行が認められた。
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