研究課題/領域番号 |
07557112
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
形態系基礎歯科学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
二藤 彰 (1997) 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 講師 (00240747)
田村 正人 (1995-1996) 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 助手 (30236757)
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研究分担者 |
田村 正人 鹿児島大学, 歯学部, 助手 (30236757)
野田 政樹 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 教授 (50231725)
二藤 彰 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 助手 (00240747)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
17,700千円 (直接経費: 17,700千円)
1997年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
1996年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
1995年度: 9,900千円 (直接経費: 9,900千円)
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キーワード | シグナル / 上皮 / 間葉 / サブストラクション法 / アメロゲニン / noggin / in situ hybridization / BMP / 幹細胞様細胞株C1 / スクリーニング / 歯胚 / 歯 / 上皮・間葉相互作用 / 遺伝子発現 / 分化 |
研究概要 |
本研究においては、胎生期のマウスより歯胚を取り出し、上皮と間葉系を分離の後、更に共存させて複合培養を行った。実験には13日及び16日の初期胚のマウスの歯胚を用いた。培養再構成組織より、total RNAを抽出し、polyA・RNAを調整後、サブトラクション法によって、上皮から間葉ならびに間葉から上皮へのシグナルを伝達する分子の候補となるcDNAを選択し、陽性のクローンを得ることができた。これらの歯胚の組織においては、肝細胞増殖因子が存在していることがこの研究の過程で明らかになった。Differential Display法を用いたサブストラクション法によって得られたcDNAについては、配列を決定し、データベース検索を行った。また、歯胚のエナメル形成に重要な機能を果たすと考えられているアメロゲニンの遺伝子の全長ならびに5'上流領域の6Kbのクローニングとその全塩基配列の決定を行った。更にマウスの胎児生腫瘍細胞である多能性幹細胞様細胞株C1を用い、その遺伝子ライブラリーを作成し、このライブラリーよりスクリーニングを行って、noggin遺伝子のクローニングを行った。塩素配列の決定により、nogginの全長のうちC末端側約110アミノ酸の部分をコードする部分のフラグメントが取れたことを確認した。このcDNAのフラグメントを用いてin situ hybridizationを行い、nogginは上皮から間葉、または間葉から上皮のシグナルを伝達する分子群の中で、BMPのアンタゴニストとして作用するとされる仮説を裏付ける結果が得られた。今後更にBMPの標的について検討を行うことにより、歯胚を始めとする胎児の組織の形態形成の場におけるシグナル分子の解析を行うことが期待できる。
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