研究課題/領域番号 |
07557125
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
補綴理工系歯学
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研究機関 | 北海道医療大学 |
研究代表者 |
大野 弘機 北海道医療大学, 歯学部, 教授 (70018430)
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研究分担者 |
飯塚 恵文 日本橋徳力, 技術部, 課長
遠藤 一彦 北海道医療大学, 歯学部, 助教授 (70168821)
荒木 吉馬 岩手医科大学, 歯学部, 教授 (20005036)
平井 敏博 北海道医療大学, 歯学部, 教授 (80014273)
松田 浩一 北海道医療大学, 歯学部, 教授 (20109458)
佐々木 健 北海道大学, 工学部, 助教授 (10002007)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
1997年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1996年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1995年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 接着性貴金属合金 / 4-META / 接着機構 / 水晶振動微量天秤法(QCM) / 光電子分析装置(ESCA) / 赤外分光光度計 / チオリン酸系金属接着プライマー / 貴金属合金 / Bolgerの酸・塩基理論 / 水晶振動子マイクロバランス法 / ラーザーラマン分光法 / 接着プライマー / 耐水性 / レーザーラマン分光法 / 水晶振動子微小秤量法 |
研究概要 |
貴金属合金に接着性を改良するための元素(In、Sn、Zn)を添加し、さらにチオリン酸系金属接着プライマーを併用すると、顕著に接着性を改善できることを見い出し、特許を出願した(特許出願「接着用貴金属合金」H6-204145,1994)。そこで、本研究では、基礎的研究として、赤外分光光度計(FT-IR)や水晶振動微量天秤法(QCM)を用いて、接着プライマーの吸着構造や吸着量を解明するとともに、光電子分析装置(ESCA)およびレーザーラマン分光光度計を用い、接着性貴金属合金と接着性レジンの接着機構を検討することを目的とした。さらに、本合金を補綴学ならびに保存修復学領域の臨床に応用することを目的とした。 主な研究成果は次の通りである。 1)臨床応用を目的として、新規接着用貴金属合金の耐食性と熱処理特性を調べた。Auを60〜70%含有する金合金は、Cu以外の卑金属を18%添加しても、市販の14K金会合金と同程度の耐食性を示した。また、時効硬化性の有無を調べたところ、金銀パラジウム合金において顕著な時効性を示した。 2)大気中で接着操作を実施した場合のAuに対する4-METAレジンの低い接着性は、化学吸着で吸着した水分子層の存在が接着阻害因子となったと考えられた。Auに接着性を付与するためには、4-METAに対して化学的親和性を有する酸化物を形成する卑金属原子が、合金表面を面密度で最低50%以上被覆する必要がある。 3)Bolgerの酸・塩基理論に基づいて、金合金表面の酸化物と4-METAの接着機構を論じた。4-METAが金属表面の水分子と反応して4-METに変化したと仮定し、フタル酸のpK_Aの値と下地金属酸化物の等電点の値から検討したところ、In_2O_3、ZnO,SnO_2では、4-METAとイオン性の結合によって、またSi0_2では、水素結合によって接着していると考えられた。
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