研究課題/領域番号 |
07557145
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 試験 |
研究分野 |
物理系薬学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
乾 賢一 京都大学, 医学研究科, 教授 (70034030)
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研究分担者 |
奥田 真弘 京都大学, 医学研究科, 助手 (70252426)
矢野 育子 京都大学, 医学研究科, 助手 (50273446)
斎藤 秀之 (齋藤 秀之) 京都大学, 医学研究科, 講師 (40225727)
橋本 征也 京都大学, 医学研究科, 助教授 (90228429)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
6,900千円 (直接経費: 6,900千円)
1996年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
1995年度: 4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
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キーワード | 培養細胞 / LLC-PK_1 / Caco-2 / ペプチド輸送系 / β-ラクタム系抗生物質 / 経細胞輸送 / 腎毒性 / 速度論的解析 / LLC-PK_<1-> |
研究概要 |
医薬品開発の前臨床試験では薬剤の有効・安全性を確保するために、吸収・分布・代謝・排泄や毒性についての検討が必須であるが、実験用動物の大量消費に対して批判が強まりつつある。我々は、細胞膜小胞系・培養細胞系等の新しいin vitro実験系を用いて、小腸や腎尿細管における吸収・分泌機構や細胞毒性に関する研究を進めてきた。本研究では、代表的株化腎化皮細胞(LLC-PK_1, OK, MDCK)及び腸管上皮細胞(Caco-2)を用いて薬物輸送を速度論的に解析することにより、薬物経細胞輸送の律速過程と細胞内蓄積の関係を明らかにし、消化管吸収、腎排泄、腎毒性の新しいin vitro評価系を確立することを目的として、以下の検討を行った。 1.単層細胞シートを用いた薬物経細胞輸送実験:多孔性フィルター(Transwell)上に上皮細胞を培養して単層細胞シートを形成させた。頂側膜あるいは側底膜側のチャンバーに薬物を添加し、反対側チャンバーへの薬物の移行性について検討した。また、方向選択的経細胞輸送と細胞内蓄積の相関について解析し、培養細胞系を用いた薬物の消化管吸収・腎尿細管動態のin vitro評価法を確立した。 2.単層腎細胞シートを用いた薬物細胞毒性実験:細胞毒性の指標には刷子縁膜局在酵素やリソソーム酵素の変化等を測定した。種々の細胞培養条件や薬物添加条件で薬物の毒性を比較し、毒性評価のための最適条件を決定した。 3.薬物輸送の速度論的解析:刷子縁膜および側底膜における薬物輸送活性(influxおよびefflux clearance)を評価し得る薬物速度論モデルを開発し、細胞シートによる経細胞輸送の測定結果を解析した。その結果、薬物輸送の速度論的解析によって、薬物経細胞輸送に対する律速過程、および輸送担体の寄与を定量的に評価・予測できることが明らかとなった。
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