研究課題/領域番号 |
07557191
|
研究種目 |
基盤研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 試験 |
研究分野 |
環境生理学(含体力医学・栄養生理学)
|
研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
森本 武利 京都府立医科大学, 医学部, 教授 (30079694)
|
研究分担者 |
八重樫 和宏 京都府立医科大学, 医学部, 助手 (90254367)
伊藤 俊之 京都府立医科大学, 医学部, 助教授 (90168360)
|
研究期間 (年度) |
1995 – 1996
|
研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
|
配分額 *注記 |
700千円 (直接経費: 700千円)
1996年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
|
キーワード | 微小循環 / 血流量 / 蛍光 / リポゾーム / 酸素分圧 |
研究概要 |
本研究では、リポソーム内に蛍光物質を封入し生体内における各種の計測へ応用するための基礎的検討を行い、この目的に適した形状および組成を持つリポソームの作製法を確立した。さらに、リポソームが発する蛍光信号を記録しin vitroおよびin vivoにおいてこれを測定することが可能となった。 phosphatydylcholineを主成分とした多重層リポソームを逆相蒸発法によって作成した。cholesterolを添加し蛍光物質の保持効率を高め、さらに活性化methoxypolyethylene glycolを加えることにより、細網内皮系における取り込みができるだけ少なくなるようにした。孔径が均一なポリカーボネート製のメンブランフィルターを用いてリポソームの粒子径をそろえた。作成したリポソームの微小血管における挙動を蛍光で標識した赤血球と比較したところ、リポソームの直径が8μm以下であれば、その微小循環における流速は赤血球のそれと変わらないことが明らかになった。また、リポソーム投与が原因となった血管閉塞は見られなかった。リポソームの毒性および血中半減期についても検討を加え、実験動物への応用が可能であることが判明した。 測定装置としては、アルゴンレーザーとAO(Acousto-Optic)変調器を組み合わせた光源を開発し、プラスチック光ファイバーと光電子増倍管によるフォトンカウンティングで蛍光を観測した。これを用い、まず蛍光寿命から酸素分圧を求める検量線をin vitroで作成した。次いで麻酔したラットの静脈に光ファイバープローブを装着して蛍光寿命の測定を行い、血液の酸素分圧が計測可能であることが実証された。 この測定装置をさらに改良し、酸素分圧のみならず炭素ガスや温度等のin vivoでの同時かつ連続測定にも応用し、今まで得ることのできなかった生体機能の解析を可能にしたいと考える。
|