研究課題/領域番号 |
07557217
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 試験 |
研究分野 |
衛生学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
木村 美恵子 京都大学, 医学研究科, 助教授 (60025658)
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研究分担者 |
知念 良教 京都大学, 保健診療所, 助手 (70155307)
初田 直樹 京都大学, 医学研究科, 助手 (80283620)
横井 克彦 京都大学, 医学研究科, 助手 (10200883)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1996年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 自発運動 / 行動解析 / 栄養 / マグネシウム / 運動システム / 自由運動 |
研究概要 |
近年、運動不足が注目され運動することが奨励されている。他方、成人病としてのみではなく、若年層にも心疾患が急増し、主な死因となっている。そして、その原因の1つとしてマグネシウムの摂取不足が注目されている。本研究では、マグネシウム栄養の日常動作を含む運動における役割の関連を明らかにすることを目的として、自由運動負荷システムの開発を試み、以下の成果を得た。これまで一般に用いられている動物用運動負荷システムの運動負荷と同時にストレス負荷がかかるという問題点を除いた日常動作を含む緩やかな運動負荷が可能な自発・自由運動用4段式ケージ型動物飼育しシステムは完成した。また、これらの運動量をコンピュータコントロールされたセンサーにより記録、行動をインターネットを通じたコンピュータ監視により観察するシステムを開発・製作した。ラットを低マグネシウムの飼料および正常飼料を与えて、ラットを通常の個別ケージと同システムケージにて飼育し、運動におけるマグネシウム栄養の効果について検討をくわえた。即ち、マグネシウム、カルシウム、亜鉛、鉄、銅など数種のミネラル、ビタミンB1などの栄養状態および各種血清生化学検査値について検討した。その結果、運動にともなうエネルギー代謝に必要なマグネシウム栄養が充足している場合は、日々の自由運動負荷により良好な結果をもたらすが、マグネシウムが不足状態では、運動負荷が、むしろ、体内栄養バランスを崩し、必ずしも、良好な結果をもたらさないことが示された。これらの結果は、近年、健康増進を目的として、運動が推奨されているが、その時、栄養状態により効果が望めない場合もあり、また、それだけではなく、マイナスの効果がでる場合もあることを考慮することが必要であることを示唆した。特に、スポーツ選手などの強制運動では栄養状態によっては健康障害をもたらす危険が心配される。
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