研究課題/領域番号 |
07557232
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
林 泰秀 東京大学, 医学部・附属病院, 講師 (30238133)
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研究分担者 |
山森 俊治 三菱化学BCL社, 遺伝子解析部, 部長
小林 美由紀 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (60205391)
柳澤 正義 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (90049031)
小林 茂俊 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (70260487)
森脇 浩一 東京大学, 医学部・附属病院, 助手 (10251274)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
1997年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1996年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 急性リンパ性白血病 / 神経芽腫 / がん抑制遺伝子 / P53遺伝子 / RAS遺伝子 / P16遺伝子 / P73遺伝子 / P19遺伝子 / 白血病 / 小児がん / 癌抑制遺伝子 / P15遺伝子 / DCC遺伝子 / NF1遺伝子 / 固形腫瘍 / PCR-SSCP / 悪性腫瘍 / 癌遺伝子 / p16遺伝子 / RB遺伝子 |
研究概要 |
p16/MTS1/CDKN2遺伝子遺伝子とDCC遺伝子を小児白血病と固形腫瘍で検討した。T-ALLでは、新鮮白血病56例中26例(46%)、細胞株17株中12株(71%)にpl6遺伝子の異常がみられ、このうちHDはそれぞれ22例(39%)、10株(59%)にみられ,最終的にstop codonとなっていた。B前駆型-ALLでは、初診時45例中11例(24%)、再発時22例中5例(23%)、細胞株15株中11株(74%)でHDを認めた。p16遺伝子のHDのみられない細胞株や新鮮白血病でmethylationを検討し、多数例でmethylationがみられた。固形腫瘍では、神経芽腫15株と40例、ユーイング肉腫7株と15例、横紋筋肉腫3株と20例ではHDはみられなかったが、ウエスタンブロッティングにより神経芽腫19株中13株,ユーイング肉腫7株中3株に蛋白質の発現の消失がみられ、このうち神経芽腫13株中6株でmethylationがみられ、組織のパラフィン切片をp16の抗体で染めて検討を行ったところ、染色が陰性の症例は有意に予後不良であった。p16遺伝子のこれらの腫瘍の発症への関与が示唆された。組織のパラフィン切片をp16の抗体で染めて検討を行ったところ、染色が陰性の症例は有意に予後不良であった。DCC遺伝子の検討では、T-ALLでは、細胞株3株中1株(33%)に、B前駆型-ALLでは、細胞株15株中6株(40%)で、B細胞株15株中8株(53%)で発現の減弱または消失がみられた。神経芽腫15株中10株、腫瘍20例中8例に発現の減弱または消失がみられ、PCR-SSCP法で5例の変異を見いだした。DPC4とMADR2遺伝子の発現は神経芽腫ではそれぞれ7抹中2株、7株中1株に消失がみられたが、点変異はみられなかった。
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