研究課題/領域番号 |
07557237
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 試験 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
鈴木 紀夫 東京大学, 医学部, 教授 (10010050)
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研究分担者 |
平野 和也 東京大学, 医学部, 助手 (80251221)
伊藤 正光 東京大学, 医学部, 助手 (80176362)
酒井 一夫 東京大学, 医学部, 講師 (40153837)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1996年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | MOLT-4 / X線 / 放射線誘導タンパク質 / p41 / 抗p41抗体 / 細胞死 / 先行指標 / X線誘導蛋白p41 / p41抗体 / Set遺伝子 / MOLT4白血病細胞 / 放射線誘導蛋白 / 抗ペプチド抗体 / SET |
研究概要 |
X線照射後新たに出現するタンパク質について、照射効果の指標としての可能性を探るために詳細な検討を行い、このタンパク質に対する単クローン抗体の目指した。 X線照射したMOLT-4において、2次元電気泳動と銀染色により、分子量41kDa、等電点pI=4.0のタンパク質(p41)の新たな出現が認められた。p41の出現は4時間目以降明らかとなり、その量は1Gyから10Gyの間で線量依存的であった。 部分アミノ酸配列より、p41は白血病のがん関連遺伝子set産物であることが示唆された。部分アミノ酸配列に基づいて15残基のペプチドを合成し、これをウサギに投与して抗p41ポリクローナル抗体を得た。抗p41抗体は、p41に加え分子量42kDaのタンパク質(p42)とも反応した。非照射細胞ではp42のみが認められた。 p41の出現がタンパク質合成阻害剤では抑えられなかったことと、照射後^<35>S-アミノ酸を添加した場合にはp41が標識されず、照射前に^<35>Sを取り込ませた場合には照射後標識がp41とp42に認められたことより、p41はp42を前駆体とする翻訳後修飾産物であると考えられた。p41の出現はホスファターゼ阻害剤バナジン酸塩によって阻害され、この翻訳後修飾にはタンパク質のリン酸化/脱リン酸化が関与している可能性が示唆された。 抗p41ポリクローナル抗体は、当初の計画通りに作製され上記のようにp41/p42の解析に有効であることが明らかとなった。単クローン抗体については作製を継続中である。
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