研究課題/領域番号 |
07557251
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
三井 宣夫 (三井 宜夫) 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (70145845)
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研究分担者 |
玄 丕烋 (玄 丞烋) 京都大学, 生体医療工学研究センター, 助教授 (90283655)
富田 直秀 京都大学, 生体医療工学研究センター, 助教授 (50263140)
筏 義人 京都大学, 生体医療工学研究センター, 教授 (00025909)
玄 烝烋 京都大学, 生体医療工学研究センター, 助教授
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
7,200千円 (直接経費: 7,200千円)
1997年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1996年度: 4,900千円 (直接経費: 4,900千円)
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キーワード | PVA繊維 / 生体材料 / 生体吸収性材料 / 癒着防止膜 / 人口靭帯 / 骨固定 / ポリ乳酸 / ポリカプロラクトン / 人工靭帯 / 吸収性材料 / ポリビニルアルコール繊維 / 架橋ゼラチン / 生体内劣化 / 人工靱帯 / 吸収性 / ポリビニルアルコール |
研究概要 |
本研究では短期吸収性材料として架橋ゼラチン、中〜長期吸収性材料としてポリ乳酸(PLLA)また、高強度材料としてポリビニルアルコール(PVA)を選択し、それらの材料を用いた医療デバイスの実用化を目指した。(癒着防止膜)試料作成に先立って生体毒性等の評価を行い、試料作成時にエンドトキシンの混入可能性が示唆された。低LPSの試料を用いた疑似臨床試験及び機会試験による効果判定で、熱架橋ゼラチンの癒着防止効果は十分であった。しかし、外科手術で用いる際に扱いにくいといった欠点があったため、現在は、架橋ヒアルロン酸または乳酸カプロラクトン共重合体の多孔膜を検討中である。(人工靭帯、及び固定補助材料)ポリ乳酸を紐状に成形し、骨固定材料と人口靭帯補助材料として検討を行った。紐としての縛り易さの解析と共に、紐の固定部にカプロラクトン溶融法を開発し、その生体内における耐衝撃疲労性の高さを定量的に証明した。(骨接着材料)各種高分子材料を骨に接着させるために燐酸基を含む高分子の表面グラフト重合を行った。ラットの骨を用いた生体力学試験で有意に高い骨との接着強度が得られた。吸収性材料表面へのグラフトも可能であるが現在までのところは未だその評価は行っていない。(PVA繊維の体内劣化試験)生体内留置の繊維強度に及ぼす影響の測定は、単繊維、繊維束、編み糸、の3形態で行ったが、インプラントによりチャック部のすべりが生じるため、これらの結果は実際の強度変化を正確に反映していなかったことが判明した。編み糸のone-knot試験の採用により高強度繊維の生体内劣化試験の正しい評価が可能となった。その結果、48週で約50%、75週で約35%の強度劣化が認められた。これは、この繊維を骨固定用の縫合糸または人口腱として用いた場合に望まれる劣化スピードにはぼ一致すると考えられる。
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