研究課題/領域番号 |
07557254
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 試験 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
吉本 高志 東北大学, 医学部, 教授 (50091765)
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研究分担者 |
池田 秀敏 東北大学, 医学部, 助手 (00202896)
小玉 哲也 東北大学, 流体科学研究所, 助手 (40271986)
溝井 和夫 東北大学, 医学部, 助教授 (70157519)
高山 和喜 東北大学, 流体科学研究所, 教授 (40006193)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
1996年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
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キーワード | 音響化学療法 / 動脈硬化症 / 閉塞性脳血管障害 / 衝撃波 / 超音波治療 / 経皮的血管形成術 / 閉塞性脳血栓障害 / 超音波 |
研究概要 |
本研究では閉塞性脳血管障害、特に動脈硬化病変に対して選択的に集積する超音波増感物質を集束超音波(衝撃波)照射により励起し動脈硬化巣のみを消滅させようとする音響化学療法の基礎的研究及び臨床応用の可能性について検討した。 基礎的研究としては昨年に引き続き、未だ解明されていない音響化学療法の機序解明のため、励起された超音波増感剤の発する微弱蛍光測定を行った。超音波増感剤の励起には集束超音波の引き起こすcavitationの関与、またその際のsonoluminescence及び一重項酸素をはじめとする酸素種ラジカルの関与を証明した。 一方、音響化学療法の効果を動物モデルについて検討するにあたり、集束超音波による正常組織に対する損傷の閾値についての検討を行った。家兎モデルの正常動脈壁においては1w/cm2の出力までは組織損傷を認めず、集束超音波の安全な照射閾値と考えられた。また、集束方法、照射時間についても検討した。さらに現在、家兎動脈硬化モデルにおいて基礎実験で超音波増感剤としての可能性を証明したテトラサイクリン系抗生物質のドキシサイクリンを使用して集束超音波照射を行い、長期的な治療効果を検討中である。 また、集束超音波(衝撃波)の臨床応用の一環として、マイクロバブルに衝撃波を照射した時に発生するジェットを利用して脳血栓症における血栓溶解の基礎的実験を試みた。先端に微小火薬を付着させた光ファイバーを、レーザー光を用いてバルーンカテーテル内で着火させ、衝撃波をマイクロバルブを付着させた人工血栓に作用させたところ、ジェットによる良好な血栓溶解作用が確認された。
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