研究分担者 |
佐竹 英二 (株)ニコン, 眼鏡機器部機器設計課, 主任
加島 陽二 日本大学, 医学部, 講師 (70194719)
山崎 芳夫 日本大学, 医学部, 講師 (30175658)
渡利 浩水 日本大学, 医学部, 講師 (80191815)
小松 仁 日本大学, 医学部, 講師 (40162052)
森 茂 日本大学, 医学部, 教授 (10058993)
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研究概要 |
本研究は角膜,結膜上皮障害病巣部を描出し定量的に測定できる検査法および画像解析装置の開発を目的とし,その研究内容として1)定量的解析に適したフルオ角膜染色法の検討,2)フルオ角膜染色像の撮影法の研究,3)撮影後の画像解析法の開発,4)臨床応用可能な装置の開発を課題とした。前年度までに行った1)-3)をもとに更に画像処理プログラム,所見(点状表層角膜症と一定範囲以上の病巣を有する角膜障害)による撮影法の再検討を行った。さらに実際の症例を対象に薬効の評価を行った。解析プログラムは測定範囲をマニュアルで範囲指定を行った後,一定輝度を有するピクセル数を測定する方法とし,測定対象の選択は4カ所まで可能とすることでノイズ除去を容易とし,測定の迅速化,精度の向上をはかることができた。点状表層角膜症は非圧縮画像で,それ以外は1/4圧縮画像での撮影により画像解析をおこないうることが判明した。薬効評価における本システムの有用性について角膜治療薬〔マトリックスメタロプロテアーゼ阻害薬(MMPI)点眼薬,Epidermal growth factor:EGF点眼薬〕の臨床治験症例を対象にフルオレセイン角膜撮影像(印画紙)を反転し本装置でフルオ染色部の測定をおこなった。フルオの染色条件,点眼後の撮影時期については統一されていなかったこと,撮影装置が従来の細隙灯顕微鏡撮影装置であったことなどから測定結果がすべての症例で均質とはならないとの問題があったが,同一症例では病巣の範囲を定量的に検討することができ,従来の定性的解析法に比較し解析結果,評価の数量的解析が可能となることが判明した。
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