研究課題/領域番号 |
07557267
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
小児外科
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
瀬尾 孝彦 (1997) 名古屋大学, 医学部, 助手 (60262911)
伊藤 喬廣 (1995-1996) 名古屋大学, 医学部, 教授 (10022899)
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研究分担者 |
伊藤 喬廣 名古屋大学, 医学部, 名誉教授 (10022899)
瀬尾 孝彦 名古屋大学, 医学部, 助手 (60262911)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
1997年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1996年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 人工臓器 / ECMO / 自動制御血液ポンプ / 模型人工肺 / 新生児呼吸不全 / 小児 / 体外循環 / 補助循環 / 静脈-静脈バイパス / 静脈-動脈バイパス / 膜型人工肺 / 肺CCAM / 先天性横隔膜ヘルニア / 血液ポンプ / 自動制御 / 臓器潅流法 |
研究概要 |
我々が開発、研究を重ねてきた新生児、小児用多目的自動制御血液ポンプの総合的な改良を行った。最新型血液ポンプはポリウレタン製のチューブ型の血液室、アクリル樹脂製の空気室であるハウジング部分、テフロン製の流入流出弁、可視光センサーより成り、血液室と血液弁は使い捨てとした。一対のポンプの形状と可塑性を殆ど同一にできるため、ポンプ稼働の信頼性が非常に向上し、血流の方向が直線のため凝血塊ができにくくなった。最新型駆動制御装置は補助人工心臓の駆動方法を導入したもので、陽圧を調圧弁で瞬時に圧調整をし、タンクを経由して切替弁で2個のポンプに交互に送る。キャリブレーションはスイッチを1回押すのみで機械が自動的に行うので、時間も技術も要さず非常に簡単となった。本装置では駆動方法に3つのモードを設け、ECMO管理のそれぞれの時相に合わせて使い分けるようにした。特にECMO流量を減少させる時はDelayモードを用い手軽に流量の変更ができるようにした。なお、装置内に充電式バッテリ-を内蔵し患児の搬送時にもECMOを施行できるような移動式である。本ポンプ系を用いて模式循環回路と動物実験でその耐久性、安全性を確認し性能を評価した上で、高度の肺低形成を伴う2例の新生児(CCAM、先天性横隔膜ヘルニア)に168時間、141時間59分のECMOを施行した。共にトラブルもなく、生体の循環動態の変化には本装置が自動的に反応して流量を調節するために、ポンプ稼働を安定させるための輸血の必要がなく、集中した監視も必要なく、臨床症例の2例共にポンプ、あるいは回路は殆ど放置した状態で一週間にわたるECMOを施行でき、我々の本研究の主目的である省力化が達成された。
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