研究分担者 |
田中 優 富士電気株式会社, 第2開発部, 研究員
村上 一夫 富士電気株式会社, 医療機器部, 課長(研究職)
前田 直樹 徳島大学, 歯学部, 助手 (10219272)
西山 秀昌 大阪大学, 歯学部・附属病院, 助手 (60243250)
高橋 章 徳島大学, 歯学部・附属病院, 講師 (30252688)
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研究概要 |
1)受信コイルの3次元的な信号強度分布を求め,表示するために,既製コイル(頭部用および頸部用コイル)を使用して矢状断スキャン画像をもとに水平断42スライスの信号強度の較正を行ったが,数種類の補正方法を用いてそれぞれにつき検討し,最も正確な補正方法を選択した。 2)上記補正方法に基づき,既製コイルならび平成7年度に試作した4ループからなるコイルをファントムを対象に撮像し,各コイルの特色を把握した。十分な信号強度が得られた領域は,頭部用コイルについてはオトガイ部より上方,頸部用コイルについては上顎歯槽部から甲状軟骨部の間であった。 3)試作したコイルの信号強度分布の特色について検討し,顎顔面部において画像診断が必要とされる領域と比較した結果,3ループの外見とさせた方が,さらに良好な画像が得られることがわかった。コイル走行としては平面コイルの一部を伸長したL字形コイルを2個並列接続させた形態のコイルを新たに試作した。 4)上記コイルをファントムを対象に撮像し,3次元的な信号強度分布を調査した結果,画像診断が要求される領域に限定して,より良好な信号強度分布が得られた。この形状を本研究における最終形態仕様とし,臨床試験に際して使用時の検査対象の不快感を避けるためにウレタンフォームにてコイルを覆った。また臨床試験に耐えられるよう強度・外観の調整を行った。 5)ボランティアに対して試作コイルを使用し,画像の評価を行った結果,良好な画像を得ることができ,顎顔面領域において画像診断が必要とされる領域に適したコイルの基本形状を明らかにすることができた。 6)撮像に対してのチューニング条件を検討した。
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