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金属アレルギーと着色に重点をおいたチタン製矯正用ブラケットの作製

研究課題

研究課題/領域番号 07557287
研究種目

試験研究(B)

配分区分補助金
研究分野 矯正・小児・社会系歯学
研究機関松本歯科大学

研究代表者

出口 敏雄  松本歯科大学, 歯学部, 教授 (30139852)

研究分担者 大坪 宏  (株)インジェックス, 製品部, 部長
田中 直基  (株)インジェックス, 品質技術グループ, 課長
小幡 明彦  松本歯科大学, 歯学部, 助手 (20224298)
山岸 利夫  松本歯科大学, 総合歯科医学研究所, 講師 (40174601)
伊藤 充雄  松本歯科大学, 総合歯科医学研究所, 教授 (70064681)
研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
キーワードチタン / 金属アレルギー / メタルインジェクションモールディング / 着色 / 矯正用ブラケット
研究概要

Metal Injection Molding法を用いた焼結体によるチタン製エッジワイズブラケットの作製を行った。この方法によるチタン製ブラケット作製の報告は確認されていない。すでにブラケット裏面の接着面形態を変えることにより良好な接着特性が得られている。そこで今回は以下に示す項目について検討を行ない、下記の結果を得た。
1.ビッカース硬さ試験:各部位とも有意差は無く約240±40Hvの硬さが得られ、ほぼ均質な物性を有していることが確認された。
2.フリクション試験:6種類のサイズのステンレススチールワイヤーと、チタン、セラミック、ステンレススチールブラケットのフリクション試験を行ったところ、チタンブラケットはフリクション値が小さく、角ワイヤーではセラミックブラケットの値に近似していた。さらにこれに関連して、ブラケット表面のSEM観察を行ったところ、チタンブラケットとセラミックブラケットは類似した凹凸傾向が観察された。
3.ブラケット表面への着色:電触法、イオンプレーティング法により、試作チタンブラケット表面に青、赤、緑、黄、桃、金、銀、黒等の着色を行うことが可能であった。
4.溶出性の検討:チタンおよびステンレススチールブラケットを、蒸留水、生食水、0.05%塩酸、1%乳酸に浸漬し、1および3カ月後の溶出量1ICP分析により定量したところ、ステンレススチールブラケットはNi;Cr;Feの溶出が認められたが、チタンブラケットはTiのみが溶出した。
ラット皮下埋入試験:ラット皮下埋入後4週、12週後のチタンおよびステンレススチールブラケット群とも同様にブラケット周囲には被包化された組織像が観察された。
尚、本研究は特願平を受けている。
今後は、口腔内をトータルに捉えた抗金属アレルギー用矯正治療法の確立も目指したいと考えている。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Toshio Deguchi: "Trial Production of Titanium Orthodontic brackets Fabricated by Metal Injection Molding(MIM)with Sintering" Journal of Dental Research(in press). (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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