研究課題/領域番号 |
07557318
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
病態検査学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
熊谷 泉 東北大学, 大学院・工学研究科, 教授 (10161689)
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研究分担者 |
内川 誠 日本赤十字社中央血液センター検査一課, 課長
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
1997年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1996年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
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キーワード | 一本抗体 / 血液検査 / 細胞凝集 / D抗原 / 多価 / 抗体工学 / 赤血球 / ヒト抗体 / 一本鎖抗体 / ヒト赤血球 / 抗体 / 繊維状ファージ / 血液型 / 血球検査 |
研究概要 |
ヒトなどの高等生物の細胞を特徴づけるものの一つとして、細胞表面に提示されるさまざまな生体分子を挙げることが出来る。これら生体分子を抗原として、ヒト細胞表面に特異的なヒト由来モノクローナル抗体は、細胞機能の制御、病態検査などの医薬品としての利用に大きな可能性を秘めているが、特異抗体産生ハイブリドーマの調製の困難さ故にその供給は限られている。本研究においては、ヒト赤血球をモデル細胞として、ヒト細胞表面特異的ヒト抗体を、近年発達したファージ抗体の系を更に改良することで作製し、微生物を用いた発現系による多機能の賦与、多価性の導入を施すことで、素材としての有用性を高め、ヒト抗体を系統的に道程し作製する計の確立により、病態検査に応用することを目標とした。本研究における成果は以下のように総括できる。 1)ヘテロハイブリドーマ(D10)から調製したヒト抗体可変領域遺伝子を基に、ヒト一本鎖抗体遺伝子を構築し、大腸菌の分泌発現系により、IgGと同様の抗原結合活性、赤血球凝集活性を持つ抗体分子の調整ができた。2)汎用性ある一本鎖抗体の調製が行える系として、封入体から、ほぼ完全な赤血球結合活性を持つヒト抗体分子を得ることができる巻き戻し系を構築した。3)簡便な血液検査のために、ニ量体酵素であるアルカリ性フォスファターゼと融合発現させることにより、二次抗体の使用など煩雑な操作を必要とせず、凝集活性の観察並びに酵素活性を用いた血液検査が行えることが示せた。
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