研究課題/領域番号 |
07557357
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 試験 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
武藤 徹一郎 東京大学, 医学部・附属病院, 教授 (20110695)
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研究分担者 |
酒井 康行 東京大学, 生産技術研究所, 助手 (00235128)
鈴木 基之 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (10011040)
成瀬 勝俊 東京大学, 医学部・附属病院, 助手
長島 郁雄 東京大学, 医学部・附属病院, 講師 (90202423)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
1996年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
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キーワード | ハイブリッド型人工肝臓 / バイオリアクター / ポリエステル不織布 / 肝細胞スフェロイド / ブタ肝細胞 / 同種潅流治療 / 同種灌流治療 / 不織布充填型バイオリアクター / ブタ肝細胞スフェロイド / ブタ肝不全モデル |
研究概要 |
良好な培養条件で十分量の肝細胞を収容し、かつ肝細胞と潅流血液とが直接接触することにより優れた肝機能を発揮するハイブリッド型人工肝臓のバイオリアクターの開発を目指し、ポリエステル不織布をカラムに充填したものに肝細胞を固定化する不織布充填型バイオリアクターと単離肝細胞を旋回培養してその凝集体であるスフェロイドを形成することにより肝機能の向上が得られる浮遊培養型バイオリアクターを考案作成した。この二種類についてブタ肝細胞を収容して機能比較を行ったところ、不織布充填型バイオリアクターが、浮遊培養槽型バイオリアクターと較べて高密度に肝細胞を培養できるため、同一容量のバイオリアクターとしてははるかに性能がよいことが示された。この実験に続いて容積200mlの不織布充填型バイオリアクターを製作し、これにブタ肝細胞を固定化してin vitroにおける性能を測定した。まず、単離肝細胞と肝細胞スフェロイドをそれぞれ不織布充填型バイオリアクターに固定化して機能比較を行ったところ、スフェロイド形成時に多くの細胞が物理的障害により失われるため、バイオリアクターとしての性能についてはスフェロイド形成のメリットがないことが示された。また、同バイオリアクターはハイブリッド型人工肝臓において世界的に最も広く用いられているホローファイバー型バイオリアクターより良好な性能を発揮することが示された。それに続き、単離肝細胞を固定化した不織布充填型バイオリアクターを用いたブタ阻血肝不全モデルに対する同種漕流治療を施行した。その結果、治療群は対照群に較べて、生存期間及び血中データの有意な改善を示し、不織布充填型バイオリアクターが肝臓の代謝機能、槽部生能及び凝固機能を改善する十分な能力を持つことが示された。
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