研究課題/領域番号 |
07558018
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 試験 |
研究分野 |
教育工学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
繁桝 算男 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (90091701)
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研究分担者 |
横山 明子 帝京大学, 理工学部, 講師 (70230654)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
5,800千円 (直接経費: 5,800千円)
1996年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1995年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
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キーワード | 進路選択 / シミュレーション / 興味 / 適性 / データベース / 規範モデル / 主観確率 / 効用 |
研究概要 |
規範理論に基づいて学生の学生の進路の決定を援助するシステムを開発した。規範理論が個人的決定を援助できるかどうかに関しては、議論の多いところであるが、本研究によって開発されたシステムは、興味の側面、価値観の側面、進路に関する知識の側面等をいかに考え、いかにアイデンティティを確立するかを援助する面に重きを置いており、直接的に決定を援助する機能は副次的である。しかし、この直接的な決定の援助をするモジュールはいくつかの斬新な機能を備えている。すなわち、本システムは、デシジョントリ-を作成し、言語表現によって主観確率を測定し、AHPによって多次元効用を測定するという過程を援助し、最終的には、期待効用最大化の原理によって、最適な進路を示唆するものである。このモジュールは、学生の進路決定を代行するものではなく、この一種のシミュレーションゲームであると考えられる。学生は、自らが意思決定の諸側面において、どのような位置にあるかを理解し、シミュレーションをすることによって、進路決定を自らの重要な決定であると位置づけ、進路決定の準備性を高めることが期待できる。さらに、このシステムの有効性に関して、実際に学生に本システムを使用してもらい、好意的な評価データを得ている。 本システムの開発及び有効性の評価とともに、規範理論と記述理論の関係、また、有効なシステム作りとの関係について、理論的な深化が達成されたことも付記しておく。
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